今日も今日とて、とぜんでございます。

20代偏屈オタ男が日々とりとめないことを 書き留めるための随想録。 そしてそれは落書帳。 そしてそれはネタ帳。

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第10章:呻き声

高松駅前で、讃岐国、高野山金剛峯寺を定額寺とする
真言宗の開祖、弘法大師「空海」の銘を打った、
試供品のミネラルウォーター「空海の水」を授かった我々は、
讃岐うどんを胃袋で制すべく車を滑らせる。
ガイドブックを見ながら近いところから攻めてみることにした。

10分くらい迷いながら辿り着いた最初のお店は、見た目は
小さな寂れた大衆食堂のようにしか見えない。しかし店内に
足を運んでみると見た目とは裏腹に活気に満ち溢れている。

ご存知の方もおられるだろうが讃岐うどん屋は大抵の店は小さく、
いわゆる一般的な「食べもの屋」の外観をしている店は逆に珍しい。

自宅で、趣味で作っているというところもあれば、麺を卸している
店がランチとして格安で振舞っているというところもある。
なので店自体が住宅地の合間にあったり、別の店の駐車場の
奥にあったりと立地が非常に分かりづらく、見つけるのが難しい。
それ故電車やバスで移動するというのは効率が非常に悪いので
レンタカーを借りるというのは流石メガネの彼の賢明な判断である。
とにかく「麺」だけで勝負しているという感じの店も多く、
伝統を感じる。

このお店もそういった讃岐うどん屋の例にもれない。学食のように
セルフ式であり、自分で麺を貰って、つゆをぶっかけ、
ねぎを散らせ、揚げ玉を振り掛け、水を注ぎ、
昔の丸イスに着席するのである。

最初のお店のうどんはあまりに腹が減ったのと興奮しすぎて
1分とかからず食べてしまって撮影するのをすっかり忘れていた。
面目ない。

そして特筆すべきは値段の安さである。
普通の小1玉がなんと150円で食べられるのである。
デフレにも程がある。関東圏において安さで勝負しないラーメンを
一杯食べようと思えばどう頑張っても600円は飛ぶ。
それの4分の1の値段でうどん一玉を食べることができるとは
驚きである。うどんに限らずやはり全体的に物価が安いようで
都会の物価上昇率を憂いていた。

先ずは一杯のうどんを瞬殺した我々はすぐさま二軒目へ。

070811_1139~うどん2杯目製麺所


時刻は8月11日、11時40分。製麺所が副業としてランチを
振舞っているタイプのお店であった。これも瞬殺。

ところで急ピッチで移動しているのには理由がある。
讃岐うどん屋は閉まるのが早い。いわゆるランチタイムの間しか
開いていないのである。そういう理由もあってなるべく
多くのうどん屋をやっつけたいと思っていた私は
前部座席の輩を急かしていた。

しかしどうも恰幅の彼の様子がおかしい。どうやらもはや
満腹らしい。先にも彼は大飯食らいではないとは記したが
それにしてももう腹がきついとは情けない。インターバルが重要だ、
としつこく主張してくるので少し遠めの人気店を
目指してみることになった。

メガネの彼曰く、その店はとんでもない人気なので早めに
いかないとまずいと言う。なんでも釜玉うどんの発祥の
お店らしいのだ。「かまたま」とは釜揚げしたうどんに
すぐさま生卵を乗せたものであり、揚げたばかりのうどんの
余熱で卵が半熟になるというものである。そりゃ旨そうだ。
というわけで香川の田園風景を眺めながら、四国の間違った
勝手なイメージで四国談議に華を咲かせながら「かまたま」を
制すべく走っていく。

なにやら何もないところに出てきたがカーナビではこの地点を
明らかに指している。すると学校付近にお祭り騒ぎかと
見紛うほどの人だかりが出来ているのである。

070811_1243~行列のできるうどん屋


時刻は午後12時45分。
行列のできるうどん屋である。最後尾を示す看板を何故だか
並んでいるお客が持つというわけのわからんシステムに従って
最後尾看板を持ちながら待つ。そしてまた最後尾の客に看板を
手渡す。さながらうどんの聖火リレーである。

やっと番が回り、注文するはやはり「かまたま」である。

070811_1306~うどん3杯目 かまたま


またもや食欲に任せて慌てて食べて撮影するのを忘れていたので
食べかけの撮影になってしまった。お詫び申し上げる。
つゆをぶっかけ食べるうどんもまた格別だが、
この「かまたま」はまた別格である。でかいちくわ天を
乗っけて食べたのだがかなりうまい。卵がうどんをより
クリーミーでマイルドな味にしてくれるようである。

土産としてうどんを家に送ってもらい4軒目の店を目指す。
この時点で並んでいたこともあって時刻は2時近くであった。
ということはぼちぼち店が閉まり始める時間である。

急がなくてはならない。4軒目は「ひやひやうどん」のある
冷たいうどんを振舞ってくれる店にした。楽しみだ。
私のテンションがあがるのに反比例して恰幅の彼の
バイオリズムはかなり最低のようである。
腹が相当きついらしい。もう無理といった感じで降参している。
しまいにゃ目を瞑り自分との戦いに入ったようだ。

一通に阻まれながらぐるぐると回りながら辿り着く
4軒目はスポーツクラブの駐車場を突っ切った先にある。
とんでもない立地場所であると驚きながらその駐車場に止めて
勢いよく車を飛び降りると、下車したのは3人だけである。
恰幅の彼の姿はない。降りた3人で訝しげにお互い顔を
見合わせていると、一瞬の間をおいてものすごい
呻き声がしたのである。

ここから先は非常に汚らしい表現を含むことになるので、
お食事中の方、またはこの手のものが苦手な方はすぐさまここを
読み飛ばすか、読むのを中止していただくようお願いしたい。


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第9章:快速マリンライナー

四国へ行く決意を静かに固めた私はこのネットカフェの
小さな一室で静かに眠ろうとしていたとき、
ある大きな問題に気がついたのであった。

このテカテカに光っている合成皮の椅子であるが
見た目立派である。座り心地も悪くはない。
じゃあ寝れるだろう、とお思いの方もいらっしゃると思う。
しかし良く考えてみて欲しい。車や電車、飛行機に乗って
仮眠をとるとき殆どの人がすることがある。
皆さん椅子を倒すはずだ。リクライニングさせるはずだ。

いや実はこの椅子ちゃんとリクライニングできるのである。
ここまで引っ張っておいて、できるのかよ!と
思っている方は本当に良き読者の方であらせられる。
問題はリクライニングした後にあるのだ。

リクライニングさせた位置、すなわち背凭れを傾けた状態で
固定できないのである。重心を背中に預けて凭れかかると
きちんと椅子の背凭れは角度を変えてくれるのだが、少しでも
重心を前に戻すと、ぐいーん!と元の位置の90度に
戻ってしまうのである。うまくすれば固定できるんじゃないかと
レバーを探してみたり、そーっと重心をかけてみたり、
試行錯誤するがグイグイと椅子は応えてくれるもののやっぱり
眠ろうとしたとき力が抜けてばいーん!と戻ってしまうのである。

仕方ないから今度は椅子を使わずに眠ろうとして床に
突っ伏してみるが、狭い、固い、痛いの不眠原因三拍子である。
おまけに隣のブースの人の足が少し見えてしまって至極
気になる上にこれでは変態としてしょっぴかれてしまう。
このときばかりは自分の背の高さを呪った。

行儀良く背筋を伸ばさせようとする椅子に腰掛け、
仕方なく高校のときの授業中に居眠りするための
最適な姿勢を思い出して机に突っ伏して寝ることにした。
結局まともに熟睡できたのは午前3時頃であったと思う。

まさか昨日と同じ時間に眠りにつくとは思ってはいなかった。
はっきりいって寝なさすぎである。昨日は旅の初日で興奮状態とも
あって電車内では一睡もしていなかった。つくづく自分のバカさ
加減に飽きれながら早朝5時にネットカフェを後にした。

大阪から一路山陽本線をひた走る。岡山に向かう途中、
姫路で接続するので下車して朝飯を買うことにした。

070811_0745~おさしみ鯛入りちくわ


8月11日、午前7時半。

明石鯛のことは聞いたことがあった。瀬戸内の海の幸は
ここ周辺の特産物である。そこでおさしみ鯛入りちくわである。
朝飯にこれはどうだろうと今この写真を見ると切に
考え込んでしまうが、もともとまともな思考状態ではないので
突っ込んでいたらキリがないので考えるのはやめておこう。
かなりボリュームがありモチモチとしておいしかった。

恰幅の彼は旅の前日に英気を養うために食べようとして
食べ損ねた、から揚げを毎度毎度いちいち皆に勧めてくる。
これで3回目くらいである。だいたいこの猛暑のなか
から揚げが無事であるはずがないというのはなんとなく
思っていたので誰も手を出さなかった。

しかし恰幅の彼はペロリと五個をあっさり平らげてしまった。
脱帽である。この男は決して大食漢ではないのだが腹が少しでも
減ると殆どなんでも食べることができるのがすごいところである。

腹を少し膨らませて、岡山駅に到着した一行は
瀬戸内を高速で渡る「快速マリンライナー」に乗り継ぐ。

070811_0959~マリンライナー操縦席

070811_1001~瀬戸内海


マリンライナーは美しき紺碧の瀬戸内海の上を颯爽と
駆け抜けていく。未だ足の踏み入れたことのない四国へ誘う
この電車の妙な魅力に取り付かれて、車窓風景を馬鹿の
一つ覚えのように携帯カメラに収めようとした。しかし鉄橋の柱に
阻まれて中々撮影は難しかった。

ミキサーの彼はこの旅をリアルタイムでブログ更新しているらしく
写真撮影に関しては私よりも倍以上のスピードでシャッターを
切っている。携帯でものすごい指の連打で何かを打っている
姿は流石電脳の神様である。

慌しく撮影しているうちにマリンライナーはあっさりと
瀬戸内海を駆け抜け四国上陸を果たした。
香川の田園風景もこれまた美しい。

KC290006_0811~香川県田園風景


日本も経済大国と謳われて久しいがまだまだ田舎は沢山ある。
「地方」の美しさと強さを実感する。田園風景をうっとりと
見つめていると、マリンライナーは高松駅ホームにすーっと
滑り込んでいった。

070811_1031~高松駅


8月11日、10時30分、高松駅到着である。
今日も太陽は眩しく高松駅を照らしていた。先ほどの田園風景と
打って変わって高松駅前は整備されていて非常に美しい。

070811_1032~高松駅前

070811_1032~高松駅前ビル


この旅を始めて気付いたことは大体の地方主要駅はどれもみな
綺麗な景観を保っているということである。新しく作られた、
あるいは改築された駅が多いからであろう。

メガネの彼にこの後どうするのか訊ねてみると、
レンタカーを手配してあるからそれで香川の
讃岐うどん屋巡りをするという、頼もしい答えが返ってきた。
真にデータ派は頼りになる。感謝するばかりである。

その前にうどんを制すためにタウン誌を忘れずに購入した。

070829_0120~香川タウン誌


「TJかがわ」と「麺通団のさぬきうどんのめぐり方」。
丁度良く、おあつらえ向きのタウン誌が見つかってよかった。
麺通団とはどうやらただのうどん好きの会合であるようだが
本当にうどんが好きで、愛して味わっているという印象が
伝わる良いガイド雑誌である。とりあえずこれがあれば
うどんを制覇することがより容易になることは間違いがなかった。

準備を整え、額に汗を滲ませながら足早にレンタカー屋へ向かう。
我々を出迎えた白いFF車のレンタカーはこれから白く太い麺を
めぐる贅沢な旅の友となる。

期待に胸を弾ませ後部座席に飛び乗る。運転は以前に香川を
走り回っているメガネの彼に任せる。先ほどのガイド雑誌を
片手に恰幅の彼が助手席でガイドを勤める。
そして車内では大きな声で喋ることもできるので
収録する状況としてもかなり恵まれている。
というわけでミキサーの彼は引き続き私と一緒の
後部座席でICレコーダーのマイクを均等に傾ける役割だ。
そして私は口うるさく喋って皆の気分を盛り上げることに徹する。

こうして電車から車に移動手段を変更して讃岐うどんを食い尽くす
挑戦が始まった。もう食えないというほど喰らってやる。
うどんを滝の如く飲み下してやる。という熱き思いを
胸に白い小振りの四輪車はガレージをゆっくりと
抜け出していったのであった。


第8章:もう一つの分岐点

大阪の極一般的な漫画喫茶を「寝城」にした我々は
幾重にもパーテーションで区切られた
箱の中で各人思い思いに静かに夜長を過ごしていた。

時刻は8月11日、午前1時、深夜である。

ネカフェ難民という言葉が出来てまだ日が浅いが、
ネカフェという空間は確かに生活するに
十分足る場所であるということがよく分かった。

殆どのPCを始めメディアが使い放題であり、
勿論漫画も読み放題。そしてドリンクもかなりの
種類が用意され飲み放題である。さらに必要とあらば
常備されているインスタントフードを肥しにすればよい。
正直こうして夜泊まる分には、はっきりいって
かなり快適で飽きない空間である。
下手なカプセルホテルよりもいいのかもしれない。

サイダーをコップに注ぎ、徐にマガジン系列の漫画を
むんずと掴み自分に割り振られた番号の暗がりのブースに戻る。
合成皮の椅子にぐいと深く腰をかけスタンドに明かりを点し、
PCの電源を入れ自らのブログを現地大阪から更新する。
この一連の行動を思い返してみると家と差して
変わりのない生活を送っていることに気付かされる。

適当にブログの更新を終えて、
「ケンコー全裸系水泳部ウミショー」をパラパラと
捲り始めたとき、我がブースをコンコンとノックする音がした。

まさか・・・「いくらなんでもその漫画はないだろう」という
厳しい突っ込みが来るのかと身構えるとブースの前に
立っていたのはメガネの彼であった。

恰幅の彼と私はかなりの漫画好きであり
ストーリーについて考察を加えるようなアニオタの
傾向が強いのだが、メガネの彼とミキサーの彼は漫画を
知ってはいるものの彼らは専らジャンプなどで、
約1クールで連載打ち切りとなった通称、「突き抜け」
漫画などを面白がる人種であり、ここでもデータとしての
漫画連載に興味の視点を置くという高尚な連中なので
センス派とは少々漫画に関するベクトルが違う。
なので「ウミショー」に関しての突っ込みではなさそうだ。

彼は徐に携帯を取り出して私の目に画面を傾ける。
小さな文字で明日(今日の早朝)の電車接続及び乗り継ぎ
プランがそこには打ち出されていた。

名古屋も一つの分岐であったが、旅行を計画したときから
4人の頭の中では合致して大きな分岐ポイントが存在していた。
それは岡山駅であった。
すなわち「四国」に足を延ばすか否かという問題である。
四国に寄る場合はそれなりの覚悟が必要であることは
誰にも明らかなことであった。

しかし名古屋で引いたエースの京都駅行きの
お告げにより旅行の進行は私が思っていたよりずっと早い。
一日でここまで来ているというのは順調極まりない。

早朝5時にさっさとここを出て、岡山を目指し
瀬戸内の荒波を高架で渡り、讃岐うどんの聖地
香川に向かうという強行スケジュールが
細かく時間を区切り明るく小さな画面に
くっきりと照らし出されていた。

スライドさせ下の行を見てみると神戸で
時間を潰すというプランも書いてある。
だがこちらはひどくお座なりに書かれている。
まさに適当に神戸で時間を潰すというような
特に具体的な提案もない簡素な内容である。

ここから読み取れることは「四国に行きたい!」という
熱意である。もちろん私も最初から四国に行きたかった。
ただ時間の都合を考えると寄れないかもしれないという
諦めも多少あった。しかしここは大阪。
無茶できるペースなのだ。

ならば行こう四国へ。

そう告げると恰幅の彼も「四国行き」を
推していることをメガネの彼は後で教えてくれる。
後で教えるところが彼の持ち味であり
手の内をなかなか明かさないのがこの男の特徴である。

かくして四国行きが決まったのである。

今思い返してみると、メガネの彼がこうも時刻表を華麗に
駆使して我々を一日で大阪まで引き連れてきたのは
定かではないが四国へ行くための布石であったかもしれないと
考えると、この男の底知れぬ器量に畏れ入る。
メガネの彼は一度四国で讃岐うどん巡りをしており
うどんの旨さの虜になっている気配はあった。

何はともあれ、4人の意見と利害が一致するので
あれば行き先はひとつに定まる。明日はうどんでこの胃を
限界まで満たす。そうと決まれば旅への原動力も体の底から
沸いてくるというものである。ならばそのために
この椅子に深く腰掛け今日は眠ろう。朝が待ち遠しい。
四国のうねる山道、コシの強い素晴らしき麺ロードが待っている。

・・・しかしそうは甘くなかった。
無敵の空間に思われたネットカフェが
静かに牙を向いたのであった。


猫じいギザカワユス

言いたかっただけです。

小さいころからジブリ作品を目に穴が開くほど見ています。
というわけで「ミヨリの森」、撮っておいたのを見ました。

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第7章:鉄板オーケストラ

京都から電車に揺られて一路大阪に着いたのは
8月10日、午後9時のことであった。

流石に京都-大阪間は人も多く電車も賑わいを見せていた。
関西弁が飛び交う車内の様子を見ていると西まで
来たなという気分にさせてくれる。

070810_10大阪駅


大阪駅を飛びぬけこの旅2件目のドドールに入る。
フレッシュグレープフルーツジュースを飲みながら京都で
購入したタウン誌「世界レベルの大阪ええもん」に目を通す。
この雑誌は大阪の中でもコアなものを紹介している
雑誌であり、なかなか興味深い内容ではあるが
一日しか滞在てきない我々にとっては観光者向けの
ど直球、ど真ん中の名物が食べたいのが心情である。

大阪といえばやっぱり粉モノ。
たこ焼き、お好み焼きしかない。
地図などもあんまり見る気力も起きず、
とりあえず明るい商店街の方を目指すことにする。

070810_2119~大阪の夜


大阪駅前はやはりキレイだ。東の東京、西の大阪である。

しかし駅を出てからどうにもたこ焼きの匂いがする。
やっぱ大阪人は体臭もたこ焼きの匂いがするんだろうかと
大阪人の方が聞いたらボッコボコにされそうなことを
呟きながら歩いていた。

それもそのはず、駅前そこらにワゴン車で
おっちゃんがたこ焼きを焼いて売っているのである。
まさかここまで、コテコテの大阪臭をかがされるとは
思っていなかったので少し驚いてしまった。
たこ焼き屋台が普通に散在していることに
少々のカルチャーショックを受けた。

アーケード街についた我々は一通りぶらつき
飯にありつくための店を探す。
真っ直ぐアーケード街を闊歩していると
風俗「激安案内所」を発見するが、
残念ながら性欲ではなく今は食欲が優先である。
もとより豪遊する潤沢な資金がない。

引き返し、結局アーケード街入り口付近まで戻り
少々並んた後、お好み焼き屋に入ることにした。
正直もう辛抱たまらなかった。
うろついている間にいつのまにか時計の針は夜11時を
指そうとしていたのである。

「お待たせしましたー」の声を合図に足を踏み入れる。
店内に流れるジュージューという鉄板の上のおいしい
オーケストラはそれだけで私たちをパブロフの犬へと変貌させる。

とりあえず紙の前掛けを店員さんにいただき行儀良く首にかける。
こうなるともう宛らただの犬である。
東で生きてきた私は恐らく満足にお好み焼きを
焼くことができないし、旅の面子も流石に少々疲れが見えるので
とりあえず店員さんに焼いてもらうことにした。

070810_2231~大阪お好み焼き


流石手際がいい。タネと具をグルグルとかき回し
ベタンと鉄板に丸く敷く。思っていたよりもかなり分厚い
お好み焼きの姿は結構な迫力があった。

一回ひっくり返し、しばらく待ちまたひっくり返し、
最後にもう一度ひっくり返す。
この間に何ミリリットルのヨダレが出たのかわからない。
まさに垂涎の一品である。

目の前に完成したお好み焼きが鉄板の上に
静かに焼かれる音を立てながらドーンと4枚居座っている。

KC290003_0810~大阪お好み焼き


キレイにソースとマヨネーズが塗られ
なんともいえない神々しい照りを発している。
「いただきます」を言うのがこれほど
待ち遠しかったことは久しぶりである。

とりあえず食べてる間も収録はするのだが
うまいものを食っているときはまったく4人とも喋らない。
だから実は食っているときの収録は殆ど意味がない。
ただムシャムシャと食べている音しか入っていないと思う。
というか説明なんかしなくても、まずいはずがない。
「うまい!」という一言だけで十分伝わると私は信じている。

ちなみに一枚だけ何にも塗られていないものがあるが
これは私が注文した「なにわ焼き」というもので
ソースではなく、つゆを付けて食べる。

070810_2247~なにわ焼き


大根おろしをつゆに溶かし、それに付けて食べる。
あっさりいただけるのでなかなかお薦めである。
味はやはり明石焼きに近い。
ただ王道はなんといってもソースであると思う。
最初から考えていたことだが4枚を4等分して
皆で分け合ってそれぞれを堪能させていただいた。

こういうときやはり旅の仲間がいると数倍も
楽しめるものだなと純粋にこの面子に感謝をする。
中でも牛スジとこんにゃくを具に入れた
通称「スジこん」は東には存在しない味であり
誠に美味であった。

特筆すべきことは食事の間、恰幅の彼がものすごい
勢いで水を消費しているということである。
多分食事中に彼は悠に1リットルは軽々と
水をその胃袋に流し込んでいると思われる。
人間ダムである。貫禄のある体はこうして
作られるのかと少々関心してしまった。
このままでは店が水不足に陥るので出ることにした。


店を出ると既に日付は変わり、8月11日深夜であった。
今日の寝床は既に場所を確認していたインターネットカフェ、
またの名を漫画喫茶、通称「漫喫」である。

今後寝泊りは全て「漫喫」ですることになる。
それはもっとも重要な旅のファクターである睡眠を
確保する場所である。実は私は本格的に漫喫を利用するのは
始めてのことである。ちょこっとだけなら滞在したことは
あるのだがそれも2時間くらいの話であり、どっぷりと
座って漫画を読んだことはない。今回の旅で私は漫喫を
文字通り満喫させて頂くことになった。

早速4人会員申請をしてカードを作って貰う。
しかし流石に夜を漫喫で過ごすという人は多く
席はマッサージ席が2つ、普通の椅子席が2つと
残されているのみであった。
これは公平にじゃんけんしかない。

「・・・じゃんけんぽん!あいこでしょ!」

大の男が4人威勢よくじゃんけんをする姿を見て苦笑いをする
店員を尻目にセンス派である私と恰幅の彼は見事に・・・負けた。
すなわち「ただのイス」で一夜を過ごすことが決定した。
やはり流れはデータ派が握っているようだ。
神様はよくわかっている。

果たして気持ちよく大阪の夜明けを
見ることができるのだろうか。
整頓されて静まり返った漫画喫茶のブースは
何も答えてはくれなかった。不安だけがこんこんと募るのであった。


第6章:古都を望む

名古屋を後にした一行は
エースが指し示した都市、京都を目指す。

名古屋からは岐阜、滋賀を通り、京都へ出ることになる。
琵琶湖沿いの田園風景はなかなか心を和ませてくれる。

しかし和む風景ばかりでは、はっきりいって退屈ではある。
そこでやはり「ポーカーフェイスババ抜き」をプレイしていた。
だが「ポーカーフェイス」とは大袈裟にババ抜きに
付いているものの早い話ただのババ抜きに変わりはない。
もちろんサマをやったやつはきつい罰則が科せられるという
点ではスリリングではあるが、小指か野口さんが一枚
吹っ飛ぶという重い罰が下るとあらば
誰も好き好んでイカサマはしない。

そこで新しいルールを提案した。
「古今東西」も混ぜるというものである。
カードを引く際にお題に沿ったものを一つずつ言っていくのである。
ゲームや企画に対してはあまり深く考えないのは幸か不幸か
この4人の特徴である。あっさり新ルールは採用された。
かくして更にゲームは進化して
「古今東西ポーカーフェイスババ抜き」となった。
もはや長すぎる。復唱するのが鬱陶しい。

やってみるとババを抜くという緊張感は言葉を考えている間に
かなり削がれてしまうがそれなりに楽しい。

最初の方のお題はオーソドックスなもので、国名だとか、
歴史上の人物名だとかそこらへんのテーマで進められた。
これがまた滑稽で「フランシスコ・ザビエル!」とか
言いながらカードを引く姿ははっきり言って不気味である。
しかし疲弊しきった精神では周りの乗客の目線など
気にならなくなっていたようである。

この旅行記の中で既に半分がババ抜きのことで
内容が埋まっているような気がするがどうか
ご容赦いただきたい。下らないことではあるが
その下らなさもかけがいのない「旅の一部」で
あることには変わりはないと私は思っている。

歴史上の人物を叫びながら我々は古都京都についた。

070810_1750~京都駅


京都に着いたのは8月10日、午後6時のことである。
うっすら辺りは暗くなっている。京都駅は何度か訪れたことが
あったので多少の親しみはあった。
京都駅はなによりでかい。駅前の巨大な階段などは
なかなか壮観である。黒を基調とした床や壁、
そして天井はトラス構造により三角形のモダンなデザインで
構成されている。古都京都とは対照的に非常に近未来的な
空間であり空港のような佇まいを感じる。

そそくさと駅を出て向かうのは京都タワーである。
3階に「ふたば書房」さんがあるからである。
さっそく京都で大阪のものを含めタウン誌を購入。
この旅の目的をまずはこなす。

070827_0028~京都大阪タウン誌


「京都CF」と「世界レベルの大阪ええもん」と題している。
これを買ったところで一つも観光できないところが
悲しいことである。それでも見ているだけでも
観光している気分になる・・・わけがない。

とりあえず、この後大阪に向かわなければならないので
大阪のタウン誌もここで購入を済ませた。

本屋のとなりに古いゲームコーナーがあった。
「ポップンミュージック2」と「ココロジー」と
「ハイパーホッケー」、そしてもっとも白熱した
空気圧で浮かんでくるピンポン玉を素早くキャッチして
制限時間内に豚の口に30個ぶち込むと景品がでるという
懐かしいゲームをそこで嗜んだ。

4人挑戦するも一人も30個、豚の口にピンポン玉を
食わせることはできなかった。最高記録は私が
28個放り込んだのだが、明らかに最後の10秒のカウントが
早くなっている気がする。しかしそれが昔のゲームの
阿漕さであり良さでもあるので許そう。

ゲームで気分をリフレッシュした一行は
せっかくなので京都タワーを登ることにした。
京都タワーではキレイなエレベーターガールが
展望台まで案内して下さった。

エレベーター内に京都タワーを案内する
アナウンスが流れているのだが良く聞いて見ると、
説明する言葉の語尾に「どすぇ」がついている。
アナウンスが舞妓調になっているのである。
正直言うと少し笑ってしまった。
ドライでクールなアナウンス声で「京都タワーは131mどすぇ」
とか言われるとさすがに滑稽すぎる。
最後は「本日は毎度おおきに、またおいでやす~」と
流暢に締め括られるともはや敬服せざるを得ない。

KC290001_0810~京都展望


これが展望台の景色。美しい。珍しくパノラマサイズで
撮影している。古都保存法で守られた景観というのか、
高い建物が存在していないのである。こうして眺めていると
山々に囲まれた盆地であることがよく分かる。
この山々に大文字が刻まれるのかと思うと胸が高鳴った。

しばらく景色を堪能した後、一つの問題に気付いた。
それは夏の猛暑における汗である。
男4人が密集して汗をかいていることを考えると
風呂、シャワーの類が絶対必要であった。

しかしそれを見計らったかのように京都タワー地下には
大浴場が存在していた。ありがたい、誠にありがたい。
さっさと舞妓エレベーターを下り風呂場を目指す。
この辺りで皆が関西弁や京都弁を喋っていることに
なんとなく感動していた。同じ日本でも東の人間からすれば
エキゾチシズムをなんとなく感じずにはいられない。

さっさと服を脱ぎ捨て浴場に踊り出る。
実はまこと汚らしい話なのだが荷物をとにかく
軽くするという命題に沿った結果、
衣類を大幅に削るという策を講じたので
ジーンズは一本しか持ってこなかったのである。
なのでいずれどうにかしなくてはならないという不安があった。
そんな不安を友人と語りながら体を洗い
風呂につかる頃にはすっかりそんな不安も忘れてしまっていた。

浴場は一般的な大衆浴場といった感じで
地元のおじさま方も愛用しているようである。
むしろ私たちのような観光客の利用は少ないだろう。

汗と垢と共に旅の疲れを湯に流し、
冷たいドリンクを胃に流し込んで外に出ると
辺りは既に夜の闇が辺りを包んでいた。
といっても京都駅周辺は賑わいを見せ
美しく煌びやかな街灯の明かりが街を照らしていた。

070810_2006~夜の京都駅

070810_2009~京都タワー


時刻は午後8時を廻っていた。
巨大な蝋燭に似た京都タワーを名残惜しく見上げ
「今日は大阪で粉モノをかっくらい眠ろう。」
そう心に決めると心なしか静岡駅マックでの
あの荒んだ気持ちがいつしか消えている自分に気付く。

旅はやっぱりいいもんだ。恐らくこのとき
4人にそんな温かな感慨が生まれていたと思う。

食い倒れの街、日本の台所大阪へ、
夜の闇を突き抜けて電車は4人を乗せてひた走る。


近くへ行こう。

ちょっと伊豆の方へ海を見にいってましたー。
西日本横断のように過密スケジュールで
無茶する旅行はなかなか面白いんですが、

普通の観光旅行ってのもやっぱりしたいもんで
横浜から近場の伊豆長岡へ。
海はもちろん歴史を巡る旅としても
面白かったです。

それにしても東名高速って本当に混むもんですね、
とくに輸送トラック隊がいつ見てもすげーと思います。
やっぱ首都圏の人の流れと物流のでかさを感じます。

忘れないようにまたいずれまとめようと思います。

携帯にmicroSDを挿入してバシバシ写真撮ってるんですけど
microSDのデータを今のところ2代目の安物PCなので
SD挿入端子がないので直接移せません。
添付メールしまくるとお金がかかって
仕方がないので方法を考え中です。
記事を書くときにでかい写真も載せたいので
なんとかせにゃならんなと思ってます。

USBとかで移すことできるんだろうか。。
早く新しいPCが欲しいです。
電気屋をうろついてみようと思います。


第5章:4枚のエース

070810_1326~名古屋駅前


8月10日、午後1時半、名古屋である。

名古屋駅前周辺はまだまだ開発、発展が続いているようで
後で知ったがこの建設中のねじれた建物は
モード学園の「スパイラルタワーズ」だそうだ。
流石モード系。いい加減な感想を残しつつ駅前を歩く。

名古屋駅前は、やはりうわさに聞く名古屋の
雰囲気がキラキラ漂っている。
名立たるブランド店が並んでいるのである。
百貨店の中もいたってゴージャス。

しかし残念無念。悲しいことにそんなものは
今の我々には必要ない。せめてもの情けで
セレブ気分にしてくれたのは駅前のねーちゃんが
配っている男が香る、バラの匂いがするという試供品ガムである。
なるほどバラの香りがする。・・・というか汗臭くなってる
気がして慌ててデオドラントスプレーを吹きかけた。

さてさてセレブにはまだ程遠い一行が目指すのはとりあえず
でかい本屋である。さっさとタウン誌を回収して飯が食べたい。
色気より食い気である。

そこで購入した雑誌はこれである。

20070823005619.jpg


名古屋流行発信「Cheek」。
せめて雑誌だけでも色気のあるものを・・・
というわけでもないのだが、名古屋のキラキラでヒラヒラの
お嬢ファッションといえば結構有名である。
夏の夜遊びを提案しているらしい。
残念ながら夜遊びする金も時間もない。

とりあえず腹が減った。空腹はメンバーの機嫌を損なうので
一刻も早く栄養補給したい。名古屋といえば、

070810_1405~名古屋みそかつ


みそっかつだ!
ミーハーだなと言われても気にはしない。
しかし地元名物をやっぱり食べてみたい。

名古屋の食べ物というとちょっと不思議なものが多いのも有名。
しかしあんまり奇を衒ったものを食べて失敗するのも怖い。
きしめん、外郎は食べたことがある。
なのでみそっかつを食う。友人にその呼び方はやめておけと
言われたので個人的には勢いがあっていいと思うのだが
これからは泣く泣くみそかつと呼ぶ。

味は甘い。そしてうまい。失礼ながら思っていたよりもうまい。
ご飯をおかわりしてしまった。
赤味噌がカツにキレイに塗られている。
甘さに飽きてきたら、ごまや辛子を加えて
味を変えられるのもうれしい。
しかもこの日はこのお店の年に一度のくじびきの日であった。
これは何か当たるかもしれんと意気揚々と4人くじを引くも、
全員得たいの知れないパックのレモンジュースが当たった。
みそかつは甘くとも世の中は甘くない。


悠長に飯を食べてる場合ではなかった。
次にどこに向かうかそれが問題である。
奈良か、滋賀か、京都か、大阪で待機かである。
タウン誌を回収するために色々なところを
回りたいとセンス派はずっと考えていた。
というかこの旅の趣旨としてはそれが正解である。

とにかく収録もかねて百貨店の屋上にでた。
ものすごく暑い。日陰のベンチに座り策を練る。
データ派から言わせれば確かにのらりくらりと
寄り道していてはゴール鹿児島に着かないことも
十分考えられるので京都直行はその意味では
得策でもある。しかし大阪待機はあまりに残念である。
とにかくこれではまとまらない。

私の胸のポケットにはすっかり旅の必需品となった
トランプが収まっていた。遠めに見るとくたくたになった
タバコの箱に見えるほど馴染んでいた。
このトランプから徐に私は4枚のエースをとりだした。
スペード、クローバー、ハート、ダイヤである。

そう、この4枚のエースに旅の行き先を託すのである。
全員異論は唱えなかった。
それぞれ奈良、滋賀、京都、大阪と割り振る。
シャッフルし4枚テーブルに横一列に並べる。
私、恰幅の彼とメガネの彼が引くのはなんとなく公平さが
失われる気がして、別段何も行き先について主張しなかった
ミキサーの彼が引くことになった。
4枚から1枚ずつ引いて、最後に残ったカードが
示す場所がこの先に止まる駅となる。

まず1枚目。引かれたのは奈良を示すカードである。
いきなり奈良行きは消えた。残念。悲しい。
そして2枚目・・・次に引かれたのは滋賀行きのカードである。
この旅を企画した私と恰幅の彼の意見は
早くも却下されたのである。なんとなくデータ派が
この旅の実権を握りつつあったので流れ的には
必然だったのかもしれない。

残るは京都か大阪か、企画的には大阪は
残ってはいけないカードである。
普通の観光旅行ならいざ知らず、何せ午後丸々を
大阪だけでぶっ潰してしまうのはあまりに危険である。
全員に緊張が走る。京都か大阪か、
すべてはミキサーの右手に委ねられた。

運命の一枚が引かれた。カードが示す場所は・・・
大阪であった。一同ホッと胸を撫で下ろす。
残った一枚のカードが行き先を示す。京都である。
「全員が引いては困るカードを何故いれておくんだ!」と
鋭い突っ込みをミキサーは飛ばしていた。確かにそうである。
だがいつも何かのリスクがあった方が燃えるというものでもある。

というわけで次の行き先は京都である。京都はいい。かなりいい。
ただ悠長に神社仏閣を回っている暇はなさそうである。
とにかく今日中に大阪について一泊しなくてはならないらしい。
そうと決まれば早速向かおう。全員気合を入れなおし、
すっと立ち上がる。名古屋駅へ戻りまた電車の旅に戻ろう。

その前に運試しと名古屋駅前でスクラッチくじを買う。
削る。3人はずれ。恰幅の彼は200円当たる。すなわちもう一度。
リプレイ。恰幅の彼、勢いよく削る。が、豪快にはずれる。
そんなもんである。そもそも運がよければ
こんな旅を思いついているわけがない。

運はいずれついてくるだろうと淡い期待を寄せながら
汗臭い男四人一行は東海道の終点、
日本有数の古都、京都に駒を進めるのであった。


第4章:49499

青春18きっぷ西日本横断旅行記。
まだまだ東海道の旅は終わらない。

8月10日、正午。

静岡を出発し、浜松をも後にした我々は
最初の混雑が嘘のように座れるようになった。
そのことに起因して私たちのテンションも次第に回復。
団欒の旅を送っていた。

書き忘れていたが、浜松駅のコンビニで私はこの
二日酔いグロッキーを治すためにパンシロンを胃に流し込んだ。
いわゆるこの即効性胃腸薬の類は今まで飲んだことが
なかったのだが、決して美味しいものではないが
とにかく効く。まさに速攻である。
胃が軽くなり浜松のうな重を午前中から喰らいたいような
気分にすらなったが、そこはぐっとこらえたのであった。

浜松から名古屋までは多少時間がかかるので
ポーカーフェイスババ抜きの続きをやっていた。
前回記したが「クローバーの10」がこのトランプには
存在しないことが分かったので急遽付属のカレンダーに
なっている予備カードを代用し、これで心地よくゲームを
することが可能となる・・・はずだった。

何事もなくゲームを開始して、
あたり前だが一人抜けまた一人抜け一騎打ちになった。
しかし何かがおかしい。残った二人の手札の数が
合わないのである。どういうことかというと
ババ抜きの基本ルールである、ペアを作りカードを
捨てるという性質上、最後の二人の手札は一人が2枚、
一人が1枚のように決まった数で残るはずなのである。

ところが今、目の前の二人の手札はお互い2枚ずつ
手に握られている。そんなことはありえない。
ゲームを早急に中断して手札を開かせて見ると、
今度は「JOKER」と「9」が一枚余っている・・・。

今度こそイカサマだ・・・ふざけやがって・・・。
誰もが皆そう思って、捨てたものを含め
全部のカードを丹念に調べてみる。
ひとつひとつペアを確認していく、
エースとエース、7と7、4と9・・・?
おかしいと疑いかけたときまた4と9が現れ、
二組のペアを確認して安堵したとき、
次に現れたカードはまた「9」と6と6であった。
・・・9が余分にペアに紛れて捨ててあるのである!

4,9,4,9と並んで捨てていることから考えて
この3枚目の9は勘違いではなく意図的としか思えない。
誰かが「ヤリやがった」のである。
あれほど先ほど欠けたカードでうんざりしたのに
この期に及んで、別に何かを賭けているわけでもないのに
せこいイカサマをやって抜けた奴がこの4人の中にいるのである。

全員「そんなことやるわけないだろ」の一点張り。
もちろん私はやってない。断じてやってない。
3年間サークルで共に過ごした絆にこんな形で
ひびが入るとは思わなかった。
だいたい旅の後半になってからこの疑念のタネが
じわじわと肥大化して致命的である。
この8月10日の東海道本線電車内でのイカサマ事件をカードの
並びから「四九四九九事件」と、この旅では呼ぶことにした。

こんな悲しい事件を起こさないように今後イカサマを
したものは小指1本か1000円を差しだすというキメをした。
小指一本が1000円というレートはいよいよ意味不明だが、
それで一同はなんとなく納得してしまった。
こうしてポーカーフェイスババ抜きはスリリングな
ゲームに一転したのであった。


そうこうしている内に名古屋についてから
どう身を振るかということが問題になった。
私は、大阪はUSJだけだが、神戸、京都と
旅行で行ったことがあり、だいたい観光したことはある。
そんな中、最古の木造建築、斑鳩寺、別名法隆寺を
見たことがなかった。だから奈良を推した。
恰幅の彼は滋賀を薦める。
そしてメガネの彼はあまり寄り道はせずこのまま
京都へ向かうべきだという提案をつきつける。
極論としては大阪に直行してそこで待機などという
過激な案も出てしまった。もし時間つぶしの待機など
ということになればこの旅の意義自体が危ぶまれる。
・・・紛糾である。

とりあえずババ抜きをしながら揉めたが、
決まるはずもなく名古屋についてしまったのである。
名古屋に着いたのは、
8月10日午後1時半である。

とにかく紛糾した行き先論議は置いといて
まず第二の書店を探さなければならない。
タウン誌を手に入れることが優先すべきことである。

名古屋に降り注ぐ太陽はあまりに眩しかった。目が眩むほどに。
次の行き先はいったいどうなってしまうのだろう。
照り返す夏の強い日差しとは裏腹に次に向かうべき
場所への指針は深い暗雲が立ち込めて見えない男4人であった。


また来年!

第89回全国高校野球選手権大会。
今年も高校球児の夏がまた終わりを告げました。

去年の早実×駒大苫小牧に負けず劣らずの
名勝負で今年も熱かったです。
決勝、佐賀北×広陵。
広陵の固い試合運びで7回4-0。
広陵の勝利を予感していたのに、8回の奇跡。
押し出してからの副島君のグランドスラム。
球場を文字通り沸かしました。
鳥肌が立ちました。

八百長じゃないの?と思ってしまうほどの
ドラマティックな試合。目が離せません。
佐賀には何か神が降り立っているのかもしれませんね。

駒大苫小牧のときも思いましたが、
地元っこの野球好きの少年達が作ったチームが
甲子園のグランドに立って優勝旗と盾を重そうに
持ちながら球場内を凱旋している姿は
目頭が熱くなるものがあります。
広陵も本当に良いチームだと思います。

決勝だけではなくベスト16、8まで来ると
もはや何が起こるかまったくわからない。
技術とか采配とかそういったものを
超越した何かがあるとしか思えないのです。

戦前からこれまで幾多の球児たちが
土を踏みしめ汗と涙を流した
あの場所にはきっと「神様」がいるんだと思います。

いやしびれたー。
来年も甲子園楽しみです。


第3章:ポーカーフェイスじゃいられない

静岡駅でモチモチのマックお手製マフィンバンズを
腹に収めた一行はひたすら東海道を走り西を目指す。

とりあえずどのように移動しようとも
名古屋には着くので心配することはなかった。

静岡から先はメガネの彼が時刻表を駆使して
座れる電車を導き出すことに成功していた。
それ以降、次の電車が満員であるか否かで電車に
乗る判断を下すことを固く4人は決意をした。

後にこの旅の鉄の掟となる「座れなければ乗らない。」
という法規の誕生であった。
この点に関しては普段意見の合わない4人であっても
皆ががっちり肩を組んでお互いが交わした固い協定であった。
・・・・・簡潔に言うと4人とも単に「ヘタレ」である。

かくして4人席をうまく確保できるようになった男一行は
何をするでもなく浜松まで向かうことになった。
その間だれか何か遊ぶものを持ってきているだろうと
淡い期待をしていたのは間違いであった。
あるのは私が持ってきた古めかしいBEEトランプという
昔手品の練習に使っていたボロボロの紙トランプであった。

「DSは持ってこなかったか?」という至極現代っ子的な
問いを数多くのゲームハードを持つ恰幅の彼に投げかけてみると
「そんなもん旅には必要ない、おれらにはトークがある、
それで楽しめばいいじゃないか。」
なかなか粋なことをのたまう。少し感動した。

そんな感動も虚しく、数分後さっさと
トランプで何をするかという会議が開かれた。
男4人でトークで楽しむことなど
数時間も経てばできなくなるのは必定である。情けなや。

「ポーカーフェイスババ抜きをしよう・・・」
と、恰幅の彼が口火を切った。
ポーカーフェイス?・・・意味がわからない。
もともとポーカーフェイスでするもんだろうババ抜きは。
とクエスチョンが頭に浮かぶ。

彼曰く、ポーカーフェイスとわざわざ頭につけることによって
それを意識せざるを得なくなり結果的にポーカーフェイスを
するのが難しくなるというのだ。
まあ確かに言われてみればそんな気がしないでもないが
面倒だ、至極名前が呼びにくく面倒だ。

だがこの手の屁理屈と御託はもう長年の付き合いで
慣れたものなのでなんとなく面白いから採用することに
なるのはもはや習慣的なものとなっていた。
そんなこんなで座りながら優雅にババ抜きをすることになった。

普通に一枚、また一枚と皆の手札は確実に減っていく。
最後誰が残っていたか失念したがババ以外を引いて決着だと
思われたそのとき、手に残ったのはババではなく
「ハートの10」であった。どよめく一同。
最後に残ったのはJOKERでもなんでもない
ただの中途半端な「10」である。後味が悪すぎる。

イカサマだ・・・ふざけている。
と誰もがそう思いカードを全部確認してみると、
「クローバーの10」がどこにも見当たらない・・・。
単にもともと失くして一枚欠けていただけであった。
ダサすぎる・・・。

そんな下らないカードのやり取りをしながら、
とりあえず浜松へ。

070810_1101~浜松駅

070810_1100~浜松駅前オブジェ


8月10日、午前11時、浜松駅前。

デジャブ・・・?この駅数分前に来た気がする。
静岡駅?いやまさか・・・どうみても浜松と書いてある。

そう、浜松駅と静岡駅の構内の作りがまったく同じなのである。
残念ながら写真を残していないので
ここで比較することができない。申し訳ない。

とにかくウリ二つである。静岡駅に貼ってあった
みのさんのポスターが無かったことで
浜松駅と静岡駅の区別がついたくらいのもんである。
なんとなく近代的なオブジェが浜松駅にはあり、
美しい駅前であった。静岡もそうであったが
駅も駅前も非常に整備されていて目に麗しいものであった。

そんな感慨にふける間もなく早々に書店に駆け込む。
何度も記すがタウン誌を探さなければならない。
しかし無い・・・!どこにも無い!焦る。
「るるぶ」や「まっぷる」はある!
しかしこんな当たり前の地方情報誌を買いに時間と資金を
費やしたくはない。バカな・・・静岡、浜松の
この巨大エリアに独自のタウン誌がないわけはない!
そう、ないわけはなかったのである。

レジの横の目立つ場所に思いっきり
特集コーナーがあったのである。
前日グロッキー状態であったセンス派2人は、
どうにも判断力と洞察力がゼロに
近い状態でまったく役立たずである。

なにはともあれ最初のタウン誌の入手に成功した。

静岡タウン誌


「シゾーカ」と、「静岡日帰りナビ」の2冊。
「日帰りナビ」というなんとも決意をそがれる
ネーミングの雑誌を選ぶという、我ながら
ねじまがったセンスであると恐れ入るものである。

このタウン誌については後に「MAGAZINATION」の
カテゴリーで詳しく紹介することにして、
この旅行記では割愛させていただこう。

ドトールでとりあえずここまでの旅の過程を
収録して、炎天下もいざ知らず冷房のきいた
隔離喫煙スペースでコーヒーをすすりながら、
豊橋を目指しそこから一気に名古屋へ行くという確認をした。

時間的制約がある。モタモタしていられないと
データ派の2人は早くも自分達の役割と
ことの重大さに気付いたようである。
まったくもって頼もしい。持つべきものは友である。

そして次に降りる名古屋という駅がこの先の
旅の明暗を決めるまさにターニングポイントで
あったことをこのとき4人は知る由もなかったのであった。


第2章:東海道の罠

8月10日 午前8時30分。静岡駅に到着。

070810_0834~静岡駅


とりあえずOP収録を済ませ足早に横浜駅を
東海道本線にて出発して私たちを蝕んだのは
混雑という旅の天敵であった。

横浜-熱海間は混んでいるのだ。
当たり前のことである。
そもそもお盆のこの時期の帰省ラッシュに加えて、
夏の養生としての熱海の温泉は余りに魅力的、
オレンジラインの電車を埋め尽くすのには
十分すぎる条件である。

さっそく座席に座ることも適わず、
通路連結部に追いやられることになった。
最初は立っているだけなら余裕だ、へのかっぱだ!
と、思っていたのは甘かった。

藤沢、平塚、大磯と駅を西に進むごとに、
人が乗ってくる。いやはや乗車してくる。
いよいよ真っ直ぐ立っていられない。
普段なら満員電車でもへこたれない。
通勤ラッシュもそれなりに体感している。

だが前項でも記したがこの日は前日飲んでいた。
寝たのはおそらく午前三時くらいだった。
それが意味することは睡眠時間二時間ということである。
気分を暗くさせる。
前途多難。この四字熟語しか思い浮かばなかった。

そもそも満員電車での収録が絶望的である。
こんなんでこの旅うまくいくんだろうかと
とんでもないネガティブ思考に陥りながら
なんとか恰幅の彼と漫画の話に華を咲かせていた。
データ派の面々はちょうど人ごみを挟んで
反対側に追いやられていたので様子すらわからなかった。

そんな中メガネの彼は言っていた、
「小田原を過ぎれば多分降りる人多いと思うよ。」
旅慣れた彼のセリフは何故だか信頼性に満ちていた。
無理に少年誌の話を紡ぎながら、小田原まで耐えた。
そして絶えた。

ま っ た く 降 り な い。

それどころか増えてる気がする。
もともと所詮データで何がわかるものかと
たかをくくっていたが、一縷の望みはあった。
それが今や水泡に帰したのなら、熱海まで耐えるしかないのだ。
耐えた結果、熱海と静岡間の記憶がない。

なんとか着いた午前八時の静岡駅はすがすがしかった。
というかまだ八時なのかという
わけのわからん時間ボケが起きている。

確認しておくが、この旅はタウン誌を集めるのが目的である。
西日本の各主要書店を回る旅であることをも同時に意味している。

データ派の面々がぼそっと言った。
「八時じゃ書店、っていうか殆どの店開いてないでしょ?」
・・・・・・考えてなかった。
バカすぎる・・・あまりに無計画・・・!

というわけでとりあえず開いてる店に行くしかない。。

070810_0900~静岡マック


我らが食糧庫マックダノーズである。
いやはや、もはや荒む。心が荒れる。
なんでこんなことしてるんだろう。と思う。
まあ道中必ずこんな荒んだ気持ちなることは
分かっていたが出発してわずか三時間足らずで
こんな展開になるのはあまりに早すぎる・・・!

写真を見ていただけるとわかるのだが
旅の武運とばからしさと、うさんくささを演出するために
このためだけに黄水晶の玉を購入し持参したのだ。
とりあえず取り出してこれがあればきっと旅はうまくいくと
ご高説してみるが、「狂ってる」
という冷ややかな反応である。まあいい。

とりあえずデータ派の連中が言うには
そもそも電車の旅の出発は早朝であることから
書店が開いてないというケースは今後頻発するだろうという
指摘をはじめ、そもそもこの旅自体がいい加減すぎるという
分かりきった正論を朝マックを貪りながら浴びせかけてくる。
このとき、とりあえずなんとしても今日中に大阪まで
いかなきゃどうにもならんと、メガネの彼は悟りを開き
心に決めたようであった。

分かっている・・・センス派の私たちが何も考えてないことは。
旅の準備といえばICレコーダーを購入しただけである。
そのレコーダーもミキサーの彼の手にかかれば
一瞬で構造とシステムを理解して録音をこなしているようだ。

それだけが救いだ。

この静岡の朝マックでの荒んだ口論も
ICレコーダーに刻まれているのだろうが、
恐ろしくてまだ聞いていない。
今聞くとあまりに滑稽なものに
なっているだろうと期待をしている。

このときは本当に辛かった。
これがあと7日間も続くのかと思うと心が折れそうになった。
だがもう引き返せない。桜島を見るまでは引き返せないのである。

そんな惰性のみが次の電車へ足を運ばせる。
一路名古屋へ向かう。


第1部,第1章:早朝の旅立ち

さてさて、今回の18きっぷで西日本横断の旅。
まとめて行こうと思います。
今回の旅行記のイメージと体裁のため文体を変えます。
ご了承ください。


8月10日、早朝5時半。横浜駅前集合。

前日に飲みがあり、ちょっと調子乗って飲みすぎてグロッキー。
今回の旅を共にする男もどうやらプールで泳ぎビールを
喰らうという豪遊っぷりのようでグロッキー。
この恰幅のいい友人はとにかく楽しければいいという感じ。
何事もほぼ達観しており、行けばどうにかなると思っている。
だがここぞという真面目と不真面目のバランスが
とれているので信頼を置いている存在である。
今後「恰幅の彼」と呼ぶことにする。

我ながらばかじゃないのか!という無鉄砲ぶり。
準備などあれこれ考えず、無計画が旅の面白さというのが心情。

今回の旅にはもう一つの目的があった。
それは「収録」であった。
一応3年間サークルでラジオ番組を
作るということをしていたので
その仲間で「卒業録音」をしようという
わけのわからないことを恰幅の彼と二人で
企んでいたのである。

後にくる旅の仲間二人にはこの企画のことを伏せていた。

朝日に染まる横浜駅前で友人としばらく談笑していると
鹿児島出身の旅慣れたすらっとした男が大き目の旅行カバンを
キャスターでコロコロと引いてやってくる。
この男は結構どこへでも一人旅をこなす頼もしい味方。
文系でありながらどちらかというと
時刻表を眺めて楽しめる理系脳の持ち主でもある。
メガネを着替えるおしゃれな一面もある。
以後「メガネの彼」と呼ぶ。

しばらく遅れてものすごい早歩きで
やってくるもう一人の頼もしい男。
彼は生粋の理系。緻密な論理を組み立てるのも得意。
タイムキーパーもこなせる。機械、PCのスペシャリスト。
ミキサーを触らせるとどこまでも仕事を
完璧にこなそうとする勤勉な男である。
ただちょっと心配性がすぎるのと
計画からはずれるとテンパるのが玉に瑕である。
「ミキサーの彼」と便宜上呼ぶことにする。

書いていていまさらながら、暑苦しい男四人の旅である。
先に書いた理系脳の二人をこの旅に
引き入れたのには理由がある。
この旅の企画をした私ともう一人の恰幅の彼は
はっきりいって計画とか細かい計算は苦手である。
その場の直感でなんとかしたいと常に考える
この悪癖を二人で考慮した結果あまりにこの旅は危険と感じ、
「しっかりした」メガネの彼とミキサーの彼を引き入れたのである。

これでセンス派とデータ派のバランスがとれる。
いわば文系と理系の融合である。そう踏んでいた。

先にこの旅は壮大なロケ収録企画であることを書いたが、
私と恰幅の彼が趣味でやっている
ネトラジ番組である「MAGAZINATION」の
夏休み特別企画という形をとっている。
この番組では毎回様々な「雑誌」を紹介するという内容であるが
今回は西日本にある無数のタウン誌を回収し
それを紹介していくという無謀な企画であった。

そのような企画だといざ知らず単なる楽しい
卒業旅行だと思っている、メガネとミキサーの
彼らの前で早朝の人もまばらな横浜駅前で
いきなりの企画発表と収録を行った。

当然予想通り、何を愚かなという
恰幅の彼とわたしに驚きと侮蔑の目を
彼らは向けるのであった。
しかしなにはともあれ収録を始めてしまえば
3年間共にラジオサークルで培った
癖がたちどころに現れ企画が進んでしまうのは
計算の内だったので問題はない。

恰幅の彼と私のセンス派と
メガネの彼とミキサーの彼のデータ派が
かみ合わさったとき始めてこの旅は面白いものになる。
という不思議な直感がそのとき私にはあった。

その奇妙な胸騒ぎを抱え改札をくぐると共に、
4人の青春18きっぷに「8.10」という
最初の刻印が赤く刻まれたのであった。


回天特別攻撃隊

私用で途中からでしたが「出口のない海」見ました。
海の特攻隊こと回天特別攻撃隊に所属した
野球好きの青年の生涯を描いた
横山秀夫原作の戦争映画です。

戦争映画を見ると大抵涙をぼろぼろ
こぼしてしまうのですが、やっぱり泣いてしまいました。

西日本横断の旅で広島の原爆ドームを見に行きました。
その際に偶然にも第4号被爆者のボランティアの方に
平和記念公園を案内してもらいました。
そのことはまた改めてまとめます。

そういう経緯もありまして、より深く戦争について
考えさせられました。

この映画の主人公、並木青年はクライマックスで
日本が戦争に負けることを悟ります。
そのことを並木を慕っていた回天整備員の伊藤青年に語ります。
伊藤青年は問います。「ならば何のために死ぬのか。」
並木青年は「人が兵器の一部となって死ぬ。
この悲しい事実を伝えるために死ぬ」と答えるのです。

そのやり取りにただただ、ため息をもらしてしまいました。

好きなものを買って、好きなものを食べ、
好きなところに行き、好きなことができるこの時代に
生まれたことをただ感謝しようと思わせてくれます。

戦争映画やら戦争小説というのは確かに硬く、
悲しく考えさせるものです。

戦争映画を見ろ!というとき、必ず戦争について考え
反省しろという目的とセットになっていることが
よく教育の現場で見られるような気がしますが、
ただ戦争という事実があってそれに
何かを感じることだけでも十分だと思います。

どんなに戦争を考えようとも所詮死んだ人を
「かわいそう」と思うことしか戦後の
幸福の時代に生まれたおれにはできないのです。
隣にいる人間が死んで当たりまえの時代を想像できないのです。

ただそういう時代が確かに存在し、
おれよりももっと若い齢の少年が涙を呑んで死んだという
事実は頭のどこかにとどめておかなければならないし、
大袈裟な話ですがそういうことを知っていて
始めて今を生きるための「ゆとり」って
生まれるんじゃないかと思います。

戦争は理不尽な死に包まれているものですね。


帰宅

本日、西日本横断の旅、無事終了いたしました。

時刻表もいつのまにかすらすら読めるようになり
旅慣れまくりました。
ある意味の図々しさを身につけるのも
旅の面白さであります。

とにかく電車の旅で重要だなと思ったことは
「座れる」電車に乗ること。

これさえ守ればどこへだっていけます。
そのために時刻表が旅の聖書となりました。

とにかく楽しくスリリングな旅でした。
ちょっとバカでアホみたいなミスが
旅を最高に面白くするスパイスだなと改めて思います。

久々のベッドでの睡眠。
ぐっすり眠りまた日常へ飛び込んで生きたいと思います。

良き旅でした。

しばらくの間、紀行文をまとめるので
日記の更新はお休みいたします。


現地更新:桃太郎通り

昨日は現地の友人のガイドでこれでもかというくらい
鹿児島を満喫しました。いや九州よかとこね。

そして今日は後半戦、つまり折り返しです。
がんばりました。

KC290094_岡山駅


その結果、岡山駅到着。

KC290093_岡山駅前


岡山駅前。結構でかいです。
街並みは地方都市といった感じでなんだかなつかしい。
路面電車も走っています。

今日はここにて一泊。
だんだん資金も底をついてきた。。
明日はどうなるのか、それは未定。
明日が見えない旅行。

それにひょんなことから数字に強い旅仲間を
2人失って、混沌としています。
まあ感覚と直感で意外とどうにかなるもんです。

こういう放浪の旅もなれてしまえば
どうということもないもんです。

適応能力ばんざい。

おやすみなさい。


現地更新:陸の孤島

070813_2342~鹿児島中央駅


本日、目的地鹿児島県到着!!

070813_2358~鹿児島aprecio


例のごとく二日前に泊まった
ラグジュアリー漫画喫茶へ。
やはり見事な充実っぷり。
むしろここに来るのもひとつの
楽しみになってしまっています。

しかもなんか鹿児島の店舗では
奄美名物「鶏飯」が食い放題!
カレーライス、ソフトクリーム、
ポップコーンも食べ放題!

070814_0100~鶏飯


まあそんなに食べれない。

明日は鹿児島を征服します。

漫画喫茶て下手なホテルよりいいNE!

現地更新では漫画喫茶のことしか書いてないので
まったく旅行記っぽくない。。w
帰ってきたらちゃんとします。

とにかくやっぱり今から食いまくります。


現地更新:ラグジュアリースペース

070811_広島駅


西日本横断の旅、2日目。
現在は広島の漫画喫茶に泊まっております。

昨日はリクライニングできない硬い椅子で仮眠でしたが、
今日はめちゃめちゃいい漫画喫茶を見つけました。
最高にくつろげます。自分の部屋よりいいかもしれん。

070811_2326_広島漫画喫茶


おかげでゆっくり遊んで休めそうです。

今日のルートですが、
大阪→岡山→高松→岡山→福山→広島

となっております。
神戸より西にはいったことがなかったので
四国初上陸。

今日も大波乱がありましたが無事
西に進むことができました。
明日も楽しみです。

現地ではこれくらいで。

それではPS2やってDVD見て、シャワー浴びて、漫画読んで、
寝よう?と思います。

明日はいよいよ九州上陸です。


現地更新

070810_10大阪駅


西日本横断の旅。九州鹿児島を
目指して今日出発いたしまして、
ただ今大阪の漫画喫茶にて更新しております。

今日のルートです。
静岡→浜松→名古屋→京都→大阪と
途中下車しておりますがちょっと
特殊な条件のもと旅をしておりますので
なかなか大変でした。

漫喫を満喫して眠れる気がしない。

明日も波乱がまっていることでしょう。
うどんを制覇したいとにかく。


いい日旅立ち

雪解け真近どころか、全国的猛暑です。
明日の早朝旅立ちます。

おそらく更新は止まります。
現地更新もしようとは思っています。

さてさて平和に旅が終わるのやら。
何か起こるのやら。
何かしらトラブルあるんじゃねーかと期待しています。

楽しみです。
帰ってきたら全ていろいろまとめて
ネタ帳にしておこうと思います。

それでは、良い夏休みをお過ごしください。


開幕

甲子園いよいよ始まりましたね!
去年も本当に熱い試合が沢山ありました。

今年はいったいどんなドラマが待っているのやら。
楽しみです。いやー本当に青春だよなぁって思います。
高校球児の汗と涙を見ると胸が熱くなります。

プロの世界では絶対に見れない選手の顔があるんですよね。
掛け値なしでチームのため、自分のために
球に、グローブに、ミットに、バットに全精力を傾ける。
その姿がやっぱり神々しい。

ただ試合をしているだけなのに言葉がなくても
表情やプレーを見てるだけで何かが伝わってくるっていうのが
スポーツの良さだと思います。

~王子が沢山生まれましたが、
すっかり祀りあげられちゃってなんだかかわいそうな気もします。
確かにチヤホヤされることも栄誉でしょうけども
アイドルのように消費はされて欲しくないです。
そういう世界で勝負してるわけじゃないんですしねー。

旅行中もなるべく甲子園を見ていたいのですが
なかなか無理そうだ。ラジオか何かに頼るしかないか。。

南に出るので熱がこもって熱中症にならないように
髪の毛カットしました。
高校球児みたいに坊主にしようかなとか
一瞬思いましたがやはり勇気がない。。
とんだいくじなしです。

それにしても髪がすっきりするとやっぱり色々楽。
やっと自分好みの店が見つかったのでよいです。
あちこちに美容室ありすぎなんですが
余計な金ばかりとってわけのわからん
ねーちゃん、にーちゃんに切ってもらっても
なんかしっくりこないですしな。。

だいたい座りながら切るとかいう不届きものもいるわけで
客商売なんだからちゃんとしろよとか思います。
カリスマ美容師とか流行りだしてから
美容室の体制も色々変わってきてるようで
あんまり良い気はしません。

ただのサービスというよりは美容師は「職人」だと
思いますのでちゃんと技術を教える
環境が整っているのかよくわかりません。
商魂ばかり燃やしてて、
新人の育成は二の次になってんじゃないかと
時々訝しむ気持ちもあります。

なんでも適当にやっても商売になるのが
関東の恐ろしいことだと思います。


鬼太郎ヘアー

髪伸びすぎて前髪がかかって鬼太郎寸前。
中学時代マシュルームみたいな髪型して
前髪がストンと目にかかりそうになっていたことも
あったなと思うとなんだか残念に思うw

湿気もあいまってどうにも熱がこもる。
髪の量がかなり多い方なのでものすごく
重たくなってくるんですよねー。

禿げるのも怖いので多い方がまだいいですけども。。
髪を染めたり脱色したりすることも
なくなってきたので痛めつけることもないのですが
遺伝だけはどうしようもない。
怖いものです。

帽子を割りとかぶることも多いので
これもなかなかはげる原因だといわれていますが
色々気にしていたら自由がなくなってしまって
仕方がないので気にしないようにしています。

健康番組が流行りすぎてあれは健康に悪いだの
病気になる確率が上がるだのそんなことばかり
気にして自分の好きなことが
できなくなるってのは逆に不健康だと
前々から叫び続けています。

そんなことしなくても日本は
十分健康人が多い国家だと思います。
事実平均寿命トップランカーじゃないですか。

恐怖を煽り行動を抑制するというのは
本当にどこでも見られる悪質な所行です。
注意せにゃならんなーと感じます。


支度

旅支度を整えるべくいろいろ回っていたのですが、
正直用意するもんなんにもないということに気付いた。

あれば便利というものは確かに沢山あるのですが
それを長期間持ち歩くということに関して
リスクマネジメントをしてみると、やっぱ邪魔じゃないだろうか。
という気がしていまいち持っていくまでに至らない。

しかも何を勘違いしてるいるのか
高性能懐中電灯だとか、サーモマグだとか
山登るわけでもないのに謎の武装をしたくなる自分がいます。
なんというああいう便利グッズって持っているという
満足感がたまらないんですよね。
しかしなかなかお値段も張るので懐との相談が
なかなか難しいものです。

結局とにかく荷物は少ない方がお土産を買えるし、
移動も楽だしそれを最優先にすべきだという結論に至る。

着の身着のまま、そんな旅がなんだかんだいって
楽しそうです。日本ならばとりあえず死ぬこともないでしょうし。

そういう風に考えるとどこにいったってとりあえず
身の安全があるというのはやっぱり
良い国なんだよなと思います。

レールがある限り走り続けられる。
線路は続くよどこまでも。

なるべく目に映るものを全てを
目に焼き付けて行こうと思います。


キュウリと肉

浜虎_2007師匠スタイル


夏のラーメンといえば冷やし中華!
という方も少なくないはず。

ですが、実はおれ冷やし中華あんまり好きではないのです。
嫌いというわけでもないのですが
ラーメンとして食べるのなら普通にあつあつのスープに
浮かぶ麺を啜るというのが一番好きなのです。
冷やし中華のタレの酸味で少し飽きが来るのが
早いのも少し苦手な原因な気がします。

そんな中、紹介したいのが「浜虎」さんの
夏限定の冷やしラーメンなのです。
場所はちょっとわかりづらい。
横浜西口を出て岡田屋モアーズ方面に足を運び
ナムコのゲーセンを通りすぎ橋を渡り、
すぐ右に入り、道なりに進むと見えてきます。

通常の品揃えでは鶏塩と醤油があります。
塩ラーメンで勝負する店はあまりないので
珍しいかと思います。チャーシューの代わりに
鶏肉が乗っているのも珍しい。
モロヘイヤを使った滋養強壮に効きそうな
ラーメンもあります。

基本的には創作に近いラーメンが多いです。
王道が好きなヒトにとっては多少好き嫌いが出ると思われます。

それで今回紹介するのがこの冷やしラーメン
「師匠スタイル」なのですがどこらへんが
師匠なのかは見当がつきませんがなかなかおいしかった。

見た目普通の塩ラーメンに見えると思いますが
和風だしの冷たいスープに麺を沈ませその上に
薄くスライスしたたっぷりのきゅうり、
そして更にその上に辛みそをつけた
チャーシューが乗ります。

麺がかなり固く歯ごたえがありイメージは
塩味冷麺と思っていただけると良いかと思います。
スープ単体では塩と和風の魚介出汁の
味がほんのりしてきます。

肉の上に乗った味噌をスープに溶かしていくと
味が変わっていき少しピリ辛になるので
最後まで飽きることなく食べることができると思います。
酸っぱいのがお好みの方はにんにく酢を加えるのもOK。

浜虎の夏限定冷やしラーメンは毎年メニューが変わるので
その年しか基本食べれません。以前にはトマトスープの
変り種ラーメンなどもありました。

基本的に邪道かなと思って倦厭する感じもあったのですが
ダブルスープで味がぶれる中途半端な創作ラーメンよりは
味もよく評価に値するラーメンだと個人的には思います。

興味ある方はお試しください。


幸せ旅行計画。

青春復活記念キャンペーンとでもいうのか
来週から九州へ青春18切符を使って旅に出ます。
西日本横断というわけです。

世界の車窓からではなく日本の車窓からができます。
このナレーターの石丸さんが仮面ライダー電王の
「デンライナー」という電車型の近未来タイムマシンの
オーナーの役をやっているのですが
それのパロディで「デンライナーの車窓から」というのが
あってそれで笑ってしまいました。
それにしても石丸さんは良い声してますわ。

とりあえず心を蝕むのは暑さだと思います。
北海道出身のおれにとって暑さはなんのかんのいっても
かなりの強敵。確実に精神力を奪っていくことでしょう。
とりあえず忍耐力には自信があるので
目的地までテンションを落とさずに行きたいもんです。
帰りは恐らく魂がかなりやられていることだと思います。

いつも旅をするときに思うのですが
楽な旅は大した土産話にもならないし
思い出としても面白くない!っという妙な
ひねくれた考えを持っているもので
どうせやるならキツイ旅の方がいいなーと思っています。

確かに旅行最中は不平不満がたまって精神が磨り減りますが
終わったときの達成感と振り返る楽しみは一生ものなんですよね。
今回に懲りずもっと過酷な旅をしてみたいもんです。

というわけですので再来週あたりから少し
更新が滞ると思いますが帰宅したら
しょぼしょぼ紀行文としてまとめてみようかと思っています。

そのためには旅先で旅日記をつけなくちゃならないわけで
そんなもんは「ゴエモン」以来つけたことが
ないので何を書いたらいいのか結構悩むもんです。

ジャーニー・トゥ・ザ・キューシュー。
楽しみです。


能動力

就職先の関係で通信教育が始まりました。
日進月歩の技術でインターネットを使って
テストを受けて採点してもらって
それをもとに学習を進めていくわけですね。

進研ゼミとか郵送形式の通信教育が
おれの時代は主流だった気がするのですが
家ではまったく勉強したくなかったので
塾やらそういうもんは手を出さないで生きてきました。

それにしても駅前留学といい自宅で
ほとんどなんでも出来てしまう世の中です。
外に出なくたってPCとインターネッツがあれば
買い物できるし、勉強ができるし、映画も見れるし、
ゲームもできるし、友達もできるし、
そりゃひきこもりを量産するに
決まってるだろうって気がします。

ちょっと前までは家にいたって
なんもやることなかったですもん。
だからとりあえず何でもいいから外行こうぜって
提案が必ずあって遊んでたもんですけど
今はその必要がない。家にいても
何かしら暇を潰す手段が溢れているわけです。

世の中わけのわからない人が増えて
それに疲れてめんどうになってPCライフに
価値を見出せるようになれば
インドアライフの方が楽しいよ、
という意見もあながち理解できないわけではないです。

丁度そういうものの過渡期の世代である
おれはそういうことを結構常に考えさせられる
場面が多々あります。
外で活動することと内で活動することの
相違を考えることのできる世代に生まれたのは
本当に幸福なことかもしれません。

新書「携帯を持ったサル」が流行りましたが
その中で記されていた一説にこういうものがありましたね。
公共の場は「外」であるはずなのに
最近は「外」が「内側」になっているというもので
エレベーターの中で大声で話すヒトや
電車内で平気で電話するヒト、化粧をするヒトなど
本来家でしかできない行為を平気で公共の場でしてしまう
人たちを取り上げてこの問題について指摘していました。

この「内」と「外」の境界消滅の問題は21世紀の
一つの大きなテーマになっているような気がします。
自分があるグループの内か外なのか、
インタラクティブかインターパッシブか。
大きな意味では受動的か能動的なのか、
そういったものがパラダイムチェンジしていく
時代ではあると思います。

ただ変わらないと思うことは
人間という動物に生まれてきた以上、
ヒトそのものは能動的じゃないと腐っていくと
おれは考えています。所詮与えられたものを
受け取るという構造自体は受動的であっても
それに何かを感じて考えて、次に動くのは
人間でありそこにはかならず能動的エネルギーが
必要になるからです。

最近流行りのなんとか力で言えば
当たり前ですが「能動力」って大事だと
切に思い知らされる毎日でございます。


鮮血

昨晩、横浜みなとみらいの臨港パークで花火ありました。
きれいでしたわー。
やっぱ花火っていいさねー。
た~まや~!か~ぎや~!ですわ。
ビールうまかったです。花火が良い肴になるってもんです。

それはさておきそんな酔いどれ気分が抜けないせいで
凡ミスして足の小指の爪がべろっとはがれてしまいました。

最初ちょっといてーなって思ってただけなんですけど
なんか良く見たら血がどくどく出てやがる。。
びっくりして良く見てみると「なんかちょっと爪ずれてない?」
やっぱずれてるNE!

消毒してとりあえずサビオ巻いているんですけど
これってくっつくんだろうか。
あーあバカだなーおれって。

とりあえずなんとなーく小指がズキズキしていずいです。
(いずい=方言で気持ちが悪く居心地が悪いという意。)

能なき鷹は爪を叩き割る。。

はーどんまいどんまい自分。


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隼んver.2.1

Author:隼んver.2.1
性別:男
出身:北海道札幌市
現住所:神奈川県横浜市
血液型:不明(いい加減知りたい)
職業:小売・販売業
これまでの迷言:
おれ達は前を見ることしかできない。
好物:ラーメン(何味でもかまわんです。)

少年老い易く、学成り難し。
もう少年でもないので、
老いてゆかぬよう頑張ります。
おっさん老い難く、学成り易し。

リンクフリーでございます。


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