今日も今日とて、とぜんでございます。

20代偏屈オタ男が日々とりとめないことを 書き留めるための随想録。 そしてそれは落書帳。 そしてそれはネタ帳。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第11章:鉄板オーケストラ、第二幕

かなり間が空いてしまいましたが、旅行記の続きを
書かせていただきたいと思います。

読者の方からご指摘いただきました。
全七日の旅行行程の二日目の半分にして
十章にも及んでいてとんでもない長さだというご指摘です。
まっこと申し訳ありません。大学に入学してからどうにも
レポートやら論文による長文癖がついてしまいまして、
文章が冗長になってしまっております。

なんとか最低限完結させていくために必要な情報だけに
絞って書かせていただくつもりですので、
どうかご了承のほどよろしくお願いいたします。

尚、個人的な連絡ではございますが、
ミキサーの彼の好意により、我々の横断旅行における
乗車履歴を教えていただきました。
電車の旅といっても過言でない今回のこの旅行に関して
乗車履歴はまさに旅の「軌跡」であり
執筆にあたり非常に役に立っております。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

それでは失礼いたしました。
八月十一日、午後三時半の高松からの続きです。


予期せぬ失態、もとい醜態で讃岐漫遊記にピリオドを
打つことになった男四人一行は早々にレンタカーを返却し、
高松を後にすることになった。

無論、このときの車内の収録風景は殺伐としたものであった。
しかし恰幅の彼がまともに喋れるようになり
すこぶる元気である。と同時にうどんを胃に未だ
ため込んでいる残る三人はまだ興奮と混乱が
冷めやらぬ状態である。まあそれが手伝って
饒舌ではあったので後で聞いてみるとそれなりに
面白い内容になっているのではないかと期待はできる。
とにかくこんな精神状態なのでトークが荒廃するのは
お察しいただけると思う。ミキサーの彼にいたっては
「おれはこの高松でのうどんの思い出を封印したいくらいだ。」
と罵詈を吐き捨てるほどである。気持ちはわかる。

とにかく気分を変えるべく快速マリンライナーへ
再び足を踏み入れる。このとき時刻は
八月十一日、午後三時四十三分のことである。

瀬戸内海のこの優しい風景にも行きとはまた違った
どこか穢れた哀愁を感じるものだから旅は面白い。
憂いを帯びながら日は傾き岡山駅に到着した。

とりあえず岡山から福山駅を目指す。
山陽本線の車窓から見えるのは長閑な田園風景である。
適当にトランプを嗜みながら、「嘔吐」についての考察を
続ける。電車はリズムよくレールの音を刻みながら私たちを運ぶ。

「古今東西ポーカーフェイスババ抜き」もこの頃にはかなりの
難易度を増し、「お題」もより高度なものになっていく。
マニアックなものも出てくるようになっていた。

その間、新しいルールが一つ生まれた。
リバースルールというものである。
「ババ抜き」をしながら「古今東西」を行うという
ゲームの性質上、「ババ抜き」の方が疎かになるのである。
そしてババ抜きの方も滞りなくプレイしようとすると
「お題」から反れた内容を発言するものや、
慌てて前にも誰かが言った既出の内容を発言する者が
出てくるのである。もしこれらのチョンボをした場合は
引いたカードを相手に戻しもう一度お題の言い直しを行い、
カードを引き直すのである。

一見単なるやり直しのように見え意味がないように
思えるが実は違う。こう考えていただきたい。
もし言い間違えたときに引いたカードがジョーカー、
すなわち「ババ」だったらどうか。
ババが相手に戻されるのである。
すなわち言い間違えると罰則になるはずのこのルールは
ババを回避するという手段にも使えるのである。
丁度よくババが来そうなタイミングで言い間違えることもできる。
引かれた方はものすごく腹が立つ、というわけである。

もちろん引いたカードが「ババ」でなかった場合にしても
もし相手が「ババ」を持っていれば試行がリセットされ
また「ババ」を引く可能性も出てくるので
デメリットともなる。

より複雑なゲームになったがなんとなくミラクルなプレーも
起きることがあって非常に面白かった。

「嘔吐」のことも忘れかけた頃、福山の街並みが顔を見せた。

070811_1825~福山駅前

070811_1834~福山釣り人の像


福山市は広島県にある政令中核都市である。
特産品は、鉄鋼・琴・デニム・クワイ・畳表・下駄、だそうだ。
まあ東の人間からしたら名前だけは聞いたこと
あるという都市である。

とりあえず外に出て書店を探す。
タウン誌を購入するという目的を忘れてはならない。
何やら駅前に謎の銅像があった。
目の前にいって見ると「釣り人の像」と書いてある。
見ればわかる。竿を思いっきり持っているのだからわかる。
結局なぜ「釣り人」なのかそれはわからないが
恐らく福山市民の間では「釣り人前でよろしく~」と
待ち合わせに使われていることだろう、と
勝手な想像をして書店に駆け込んだ。

KC290242_福山、広島タウン詩「wink」


福山、広島ともに「Wink」という雑誌だが低価格であり
内容も一般的で充実したお手頃リーズナブルな雑誌である。
是非お勧めしたい。

誠に残念ながら福山に留まっている時間はないので
そそくさと広島を目指す。

再び山陽本線の上へ戻り尾道を通り抜ける。
尾道と言えば「しまなみ海道」である。
簡単に説明すると瀬戸内海にある島と島を結び
中国の尾道と四国の今治を渡しているルートの総称である。
途中には向島やポルノグラフィティの出身である因島などがある。
これがサイクリングロードになっているのであるから魅力的である。
しかし当然のごとく下から眺めるだけである。
時間とは優しくときに残酷なものであると痛感する。

しまなみ海道を横目に広島に到着したのは、
八月十一日、午後八時四十六分であった。

070811_2053~広島駅


あたりはすっかり暗くなっている。
今にして思えば本当に濃密なスケジュールをこなしているなと
気づかされるのものでやはり少々の疲れは隠せない。

とにかく早いところ飯屋を探さなければ閉まってしまう。
少々重く感じられる足を振り上げ飯屋を探す。
広島と言えば何か。やはりお好み焼きである。

広島駅前のビルの上にお好み焼きの横丁みたいなものがあり、
そこでは大阪に引き続き私たちを魅了する
壮大な鉄板の上のオーケストラが演奏されていたのである。

どんなに忌わしい嘔吐の記憶が陰鬱な
気分にさせようとも腹は減る。恰幅の彼に「大丈夫かお前」と
釘を刺しさっさとカウンター席に着席し
四種類のお好み焼きを注文する。

KC290008_0811_広島お好み焼き01

KC290009_0811_広島お好み焼き02


気さくでかわいらしいおばちゃんたちがその姿とは裏腹に
ベテランの手で目にもとまらぬ速さでお好み焼きを完成させていく。
圧巻である。焼く前におばちゃんが「もう一度注文見せてねー」と
伝票を確認すると隣のもうひとりのおばちゃんが
「年取ってぼけてきてんのねー」と言い放った。
次の瞬間、伝票を確認したおばちゃんが笑いながら
思いっきり隣のおばちゃんの背中をひっぱたいたのである。

もちろん年季の入ったボケとツッコミであり
微笑ましい光景なのだが、いかんせん音が「マジ」であった。
ドスっという鈍い音がしていたと思う。ツッコミを受けた
おばちゃんも笑っているのでたぶんこれが「普通」なのだろう。
圧巻である。

KC290010_0811_広島お好み焼き03


そんな喋りでも焼きでも連携を見せながら作り上げられる
一品はまさに逸品である。大阪のものとは違って
間に大量のキャベツと焼きそばが入りこんもりとしている。
ソースとのコンビネーションは今更言うまでもない。
うどんの悪しき思い出など忘れ去り貪り食べた。

腹を満たした一行が探すのは寝床である。
換言すれば快適に眠れるネットカフェである。
シャワー付き、そして必ずきちんとリクライニングできる
椅子のあるネットカフェである。

そんなところあるのだろうか・・・あったのである。
ロータリーを挟んで大きな複合ビルの最上階にそれはあった。
ものすごい行列である。さすがこの時期で人気が高いと思われる。
漫画喫茶にも色んなクラスの漫画喫茶があるということを知った。
まず広い。そして麻雀格闘倶楽部、ダーツ、ビリヤードがやり放題。
漫画喫茶とかネットカフェとかそんな次元じゃないような気がする。
もちろんシャワー完備、ドリンクに加え、更にアイスクリームやら
かき氷やら、なにやらも食べ放題ときている。
肝心の漫画の種類も尋常ではない。

とにかくここにしようと腹に決め並ぶ。
問題は部屋が空いているかである。
座席表を見てみると「ファミリールーム」とやらがある。
見てみると四から六人で使用できるスペースと書いてある。
これがいいんじゃないかと、予約に向かった恰幅の彼に
打診してみると、なんと一部屋だけ空いているという。
とりあえず滑り込み申込をしてみた。

KC290011_0811_ネットカフェ_ファミリールーム


圧巻である。広い。頑張れば六人以上入れるのではないだろうか。
椅子もふかふか、クッションも使い放題。
下手なホテルより快適とみた。ここなら寝れる。
旨いものを食って快適に眠れる。これほど幸せなことが
他にあるのだろうかと神に感謝したのは大袈裟であるが
とにかく良い空間だ。

ところが興奮して眠れない。DVDも見放題ということもあって、
誰か忘れたがダウンダウンの「ごっつええ感じ」を
借りてきたのである。そんなものがあっては眠れるはずがない。
かくしてファミリールームで戦隊シリーズのパロディコント
「ゴレンジャイ!」の鑑賞会が幕を開けたのである。

大いに笑い、大いに寝不足に陥った。ここまで阿呆と馬鹿を
やればもうどうにでもなれと、ここら辺から腹にくくる
覚悟も固まってきたのでさほど辛くはなかった。

鑑賞会もひと段落して、シャワーを浴び残る時間少しばかり
仮眠をとろうと決める。明日は魅惑の広島観光である。
なにより原爆ドームが見たい。
というか見ておかなけらばならないという妙な使命感が
私の心のどこかに静かに火を燈していた。

いろいろなことが折り重なり興奮さめやらぬまま
広島の夜は色濃くそして更けていったのであった。


スポンサーサイト

« 第12章:ヒロシマの灯|Top|電脳出費 »

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://hayabusan.blog101.fc2.com/tb.php/124-ad804b38

Top

HOME

  falcon.ver.2.1 < > Reload

隼んver.2.1

Author:隼んver.2.1
性別:男
出身:北海道札幌市
現住所:神奈川県横浜市
血液型:不明(いい加減知りたい)
職業:小売・販売業
これまでの迷言:
おれ達は前を見ることしかできない。
好物:ラーメン(何味でもかまわんです。)

少年老い易く、学成り難し。
もう少年でもないので、
老いてゆかぬよう頑張ります。
おっさん老い難く、学成り易し。

リンクフリーでございます。


-天気予報コム- -FC2-

FC2ブログランキング

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。