今日も今日とて、とぜんでございます。

20代偏屈オタ男が日々とりとめないことを 書き留めるための随想録。 そしてそれは落書帳。 そしてそれはネタ帳。

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第5章:意外にも脳はやられていた。

8月13日、正午。博多はあいも変わらず晴天だ。

現代日本において健康で文化的な生活をぎりぎりで送っている
わたしたちはとりあえず昼飯のことを考えていた。
といっても結局ラーメンのことしか考えていなかったのだが、
それよりも前にまずタウン誌を買うことを忘れてはいけなかった。

旅が進むにつれ着実に疲労が蓄積していく一方で
旅に対する慣れを得て楽しむ技量が備わってきていた。
そんな疲弊と快楽の鬩ぎ合いの中で本来の目的を忘れそうになっていた。

駅構内の案内所で駅ビル内に本屋はないかと尋ねると、
あっさり向こう側にありますよ。と返答が返ってきた。
探すより聞く。時間のない旅行において、これは有用な手段だった。

空調の利いた、快適な駅の本屋で雑誌を物色する。

福岡新世代マガジン「NO!」&「天神WALKER」


ここまで本屋をめぐってくると要領を得るというか
選ぶのにさほど時間がかからなくなってきていた。
福岡新世代マガジン「NO!」、「天神WALKER」の二冊を
手に取り、足早にレジに持って行き会計を済ませる。

ところで雑誌の代金はすべて恰幅の彼と私の二人で折半である。
何事も言いだしっぺが第一に取り組み、責任を取らなければいけない。
この不変の法則をどうにかして打ち破る方法はないかと考えたのだが、
何かと心の奥深くで罪の意識に苛まれやすい、敬虔な子羊である
私はこの法則から逃れる術がないことをこの旅で悟りつつもあった。

「NO!」のほうは福岡の若者に向けた流行発信雑誌。
「天神WALKER」はご存じの方も多いだろうWALKERシリーズの天神版、観光案内雑誌だ。
天神は福岡駅から地下鉄で5分ほどいけるのだが、
福岡市内天神1丁目~5丁目を指し、九州一の繁華街だ。

とりあえず一番賑わっているところに出ようというわけだ。
今日中に鹿児島につくためにはあまりのんびりしている余裕はなかった。

そんなこんなで福岡市営地下鉄に乗車。
すぐさま天神へラーメンを求めて向かう。

なぜ天神WALKERを購入したのかというとラーメンマップがついていたからだ。
さっそく地図を広げてみる。地図がでかい、そしてその分天神も広い。
流石九州一の繁華街である。

そしてラーメン屋を探して歩く、歩く、歩いてまた歩く。
地下街に入り、歩く、歩く、歩く、ひたすら闊歩する。
おかしい。ラーメン屋がない。いやある。あるんだがみつからない。
地図と今いる場所があってるのかわからない…。
これは単純に言い換えると迷っている。

迷っているのになぜか皆に焦りがない。
いや焦るべきだ。そんなに時間の余裕はないのだ。
迷っていたのに地下街なぞに入ったせいで余計にわからなくなった。
とりあえずいったん出る。やっと目印を見つけ今いる場所と
地図上の場所が一致するようになった。

目ぼしいラーメン屋がある通りを目指す。
ミキサーの彼はこの手のことに強いはずであるし、
いつもなら文句をいって案内してくれるはずなのだが、
文句どころか何もいわずただ黙々と歩くだけ、
恰幅の彼はいつも通りに歩くだけ。

旅の疲れは着実に皆の脳に深刻なダメージを与えていることに気づいた。
福岡素人丸出しで地図をでかでかと広げながらラーメン屋を探す。

あった。しかし目的地のラーメン屋と違う上にとんでもない行列だ…。
それもそのはず一風堂の本店だ。これはすごい。
これに並んでいては大幅なロスだ。仕方なく断念。

もう一本ブロックを挟んだ通りに目的の店を発見した。

一心不乱看板


一心不乱の看板。なぜわたしたちの気持ちがわかる。
いやただの偶然だ。さっさと入り食券を購入しようとする。

このラーメン屋、かなり特殊である。
赤、黒、白、金と名前に色がついているのだ。
わからん。わからない。色と味のイメージが一致しない。
特に金はわからない。未知だ。

頭もいい具合に茹であがっていた私たちはあまり深く考えず、
黒と白のラーメンを注文した。若い店員のおねいさんが、
普通の麺と辛い麺、どちらがよろしいですかと尋ねてくる。
わからない。辛い麺?聞かれたことがない。

とりあえずビギナーだから私は普通の麺で注文した。ミキサーの彼も同乗。
恰幅の彼が「どんくらい辛いんですか?」と聞きなおす。
店員「かなり…です。」
恰幅の「じゃあ辛いので。」
何故なんだ。何故君はそんなに冒険したがる?

しばらくすると良い匂いと共に運ばれてきた。

一心不乱らーめん


私が注文したのは「白」であったが、ゴマとんこつである。
かなりゴマの香りが利いている。嫌いな味ではないがゴマは
少々飽きが来るのが早いので、個人的には純粋なとんこつの
「黒」にしておけばよかったかなぁとも思った。
それでもさして臭みもなく満足する味であった。

向い側で辛い麺を食っている恰幅の彼だが例の如く、
汗と水の消費量は半端がなかった。よほど辛いんだろうなと思い、
スープを一口もらったがスープ自体が辛くなっている。なかなかである。

辛いのは割と好きなのでこれはこれで良いとも思えた。
皆がいい具合に食が進んだところで時計に目をやると午後二時を指していた。
たかだか一軒のラーメン屋を探すのにかなりの時間を食ってしまった。

最初のプランでは18きっぷで鹿児島までJRで行こうと思っていたのだが
どうもこの時間になってしまっては無理そうだ。
簡易会議を行った結果、私鉄の肥薩おれんじ鉄道を使うことで意見が固まった。
多少旅費がかさむがそんなことをいってる場合ではない。
今日中に鹿児島につかなければ、おそらく中途半端な場所で下車を強いられる。
その結果まっているのは、地面のベッドで就寝すること、野宿だ。
夏だから死にはしないが、それではあまりに辛い。

なによりメガネの彼が絶望に打ちひしがれて、改札口で立ちすくむ姿を想像すると
私の目から、涙があふれ出そうになる。いや真っ赤なウソだが。

とにかく急がなくては。談笑もほどほどに御馳走様をさよなら代りに店を出た。
天神は人で賑わいを見せていた。人ごみをかき分け、地下鉄へ戻る。

また長い電車の旅がはじまる・・・。


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隼んver.2.1

Author:隼んver.2.1
性別:男
出身:北海道札幌市
現住所:神奈川県横浜市
血液型:不明(いい加減知りたい)
職業:小売・販売業
これまでの迷言:
おれ達は前を見ることしかできない。
好物:ラーメン(何味でもかまわんです。)

少年老い易く、学成り難し。
もう少年でもないので、
老いてゆかぬよう頑張ります。
おっさん老い難く、学成り易し。

リンクフリーでございます。


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