今日も今日とて、とぜんでございます。

20代偏屈オタ男が日々とりとめないことを 書き留めるための随想録。 そしてそれは落書帳。 そしてそれはネタ帳。

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第13章:海路

広島で平和について考え、旅のバカ騒ぎ的な
勢いを急激に失った私たちは平和記念資料館の
下の日陰にペタリとしおれて座っていた。

偶然にもボランティアガイドさんに会えたことに
未だ感慨を受けながら、低い目線から平和記念公園を仰ぎ見る。
ゆらゆらやさしく陽炎揺れる公園には
カップル、家族連れ、旅行団体など人々が楽しそうに歩いている。
平和というのは今この景色に佇んでいられることなんだろう。

一世紀の時を待たずここまで復興し、平和に暮らせる日本に
なったことを感謝しなくてはならない。
その犠牲を忘れてはならない。いつも思想的に難しいことを
考えていられるほど私は頭がよくはないし根気もない。
でもたまには振り返らなくちゃいけないことがある。
それを心に刻みつつ、よろよろと立ち上がった。


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第12章:ヒロシマの灯

ようやく快適な眠りを得ることができた我々は
清々しい広島の朝を迎えた。
八月十二日、午前六時のことである。
ついに三日目への突入であった。
まだ三日目とも、もう三日目とも、とれる不思議な
時間感覚の中、朝飯にありつくため広島駅構内をふらつく。

「マクドナルド」と「うどん・そば屋」がある。
私はすかさず「うどん・そば屋」がいいと推す。
朝からマックはちょっと勘弁して欲しかったのである。
メガネ、ミキサーの彼も「うどん・そば屋」で良いと言う。
…残るは恰幅の彼だが、どうやら「うどん・そば」のうち、
「うどん」という言葉に過剰にアレルギー反応を起こして
いるようである。それもそうだ。当人だけでなく、
他三人も少し拒否反応が出ているのだ。あんな光景を
見せつけられてちょっとしたトラウマにならない方が
おかしいのだ。

無言のまま自然と二組に分かれ朝食を摂ることにした。
その人数比率は言うまでもなく三対一である。
それでも「うどん・そば屋」に入店した三人のうち、
「うどん」を注文した者は一人もいなかった。
食べ物の記憶とはかくも人を縛り付けるものだろうか。

恰幅の彼は「うどん」以外なら食欲旺盛と見え
きっちりとマックを平らげたそうだ。

栄養を摂取し、身が軽くなった一行は昨日から
心に決めていた広島原爆ドームを拝見するため
路面電車に乗り「平和記念公園」を目指した。
西に来てからやたらに路面電車が目につく。
街のど真ん中をゆっくりカタコトと走っていく
路面電車もまたオツなものである。

ここまで「笑い」を狙うことばかり考えてきた
私たちであったが、原爆ドームを見て笑うことなどできはしない。
それ故この先の収録は真面目に行うぞ、という気概を
皆が持っていた。そういう雰囲気も手伝って旅を始めた当初とは
違ってアカデミックなテンションであった。

続く。


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第11章:鉄板オーケストラ、第二幕

かなり間が空いてしまいましたが、旅行記の続きを
書かせていただきたいと思います。

読者の方からご指摘いただきました。
全七日の旅行行程の二日目の半分にして
十章にも及んでいてとんでもない長さだというご指摘です。
まっこと申し訳ありません。大学に入学してからどうにも
レポートやら論文による長文癖がついてしまいまして、
文章が冗長になってしまっております。

なんとか最低限完結させていくために必要な情報だけに
絞って書かせていただくつもりですので、
どうかご了承のほどよろしくお願いいたします。

尚、個人的な連絡ではございますが、
ミキサーの彼の好意により、我々の横断旅行における
乗車履歴を教えていただきました。
電車の旅といっても過言でない今回のこの旅行に関して
乗車履歴はまさに旅の「軌跡」であり
執筆にあたり非常に役に立っております。
この場をお借りしてお礼申し上げます。

それでは失礼いたしました。
八月十一日、午後三時半の高松からの続きです。


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第10章:呻き声

高松駅前で、讃岐国、高野山金剛峯寺を定額寺とする
真言宗の開祖、弘法大師「空海」の銘を打った、
試供品のミネラルウォーター「空海の水」を授かった我々は、
讃岐うどんを胃袋で制すべく車を滑らせる。
ガイドブックを見ながら近いところから攻めてみることにした。

10分くらい迷いながら辿り着いた最初のお店は、見た目は
小さな寂れた大衆食堂のようにしか見えない。しかし店内に
足を運んでみると見た目とは裏腹に活気に満ち溢れている。

ご存知の方もおられるだろうが讃岐うどん屋は大抵の店は小さく、
いわゆる一般的な「食べもの屋」の外観をしている店は逆に珍しい。

自宅で、趣味で作っているというところもあれば、麺を卸している
店がランチとして格安で振舞っているというところもある。
なので店自体が住宅地の合間にあったり、別の店の駐車場の
奥にあったりと立地が非常に分かりづらく、見つけるのが難しい。
それ故電車やバスで移動するというのは効率が非常に悪いので
レンタカーを借りるというのは流石メガネの彼の賢明な判断である。
とにかく「麺」だけで勝負しているという感じの店も多く、
伝統を感じる。

このお店もそういった讃岐うどん屋の例にもれない。学食のように
セルフ式であり、自分で麺を貰って、つゆをぶっかけ、
ねぎを散らせ、揚げ玉を振り掛け、水を注ぎ、
昔の丸イスに着席するのである。

最初のお店のうどんはあまりに腹が減ったのと興奮しすぎて
1分とかからず食べてしまって撮影するのをすっかり忘れていた。
面目ない。

そして特筆すべきは値段の安さである。
普通の小1玉がなんと150円で食べられるのである。
デフレにも程がある。関東圏において安さで勝負しないラーメンを
一杯食べようと思えばどう頑張っても600円は飛ぶ。
それの4分の1の値段でうどん一玉を食べることができるとは
驚きである。うどんに限らずやはり全体的に物価が安いようで
都会の物価上昇率を憂いていた。

先ずは一杯のうどんを瞬殺した我々はすぐさま二軒目へ。

070811_1139~うどん2杯目製麺所


時刻は8月11日、11時40分。製麺所が副業としてランチを
振舞っているタイプのお店であった。これも瞬殺。

ところで急ピッチで移動しているのには理由がある。
讃岐うどん屋は閉まるのが早い。いわゆるランチタイムの間しか
開いていないのである。そういう理由もあってなるべく
多くのうどん屋をやっつけたいと思っていた私は
前部座席の輩を急かしていた。

しかしどうも恰幅の彼の様子がおかしい。どうやらもはや
満腹らしい。先にも彼は大飯食らいではないとは記したが
それにしてももう腹がきついとは情けない。インターバルが重要だ、
としつこく主張してくるので少し遠めの人気店を
目指してみることになった。

メガネの彼曰く、その店はとんでもない人気なので早めに
いかないとまずいと言う。なんでも釜玉うどんの発祥の
お店らしいのだ。「かまたま」とは釜揚げしたうどんに
すぐさま生卵を乗せたものであり、揚げたばかりのうどんの
余熱で卵が半熟になるというものである。そりゃ旨そうだ。
というわけで香川の田園風景を眺めながら、四国の間違った
勝手なイメージで四国談議に華を咲かせながら「かまたま」を
制すべく走っていく。

なにやら何もないところに出てきたがカーナビではこの地点を
明らかに指している。すると学校付近にお祭り騒ぎかと
見紛うほどの人だかりが出来ているのである。

070811_1243~行列のできるうどん屋


時刻は午後12時45分。
行列のできるうどん屋である。最後尾を示す看板を何故だか
並んでいるお客が持つというわけのわからんシステムに従って
最後尾看板を持ちながら待つ。そしてまた最後尾の客に看板を
手渡す。さながらうどんの聖火リレーである。

やっと番が回り、注文するはやはり「かまたま」である。

070811_1306~うどん3杯目 かまたま


またもや食欲に任せて慌てて食べて撮影するのを忘れていたので
食べかけの撮影になってしまった。お詫び申し上げる。
つゆをぶっかけ食べるうどんもまた格別だが、
この「かまたま」はまた別格である。でかいちくわ天を
乗っけて食べたのだがかなりうまい。卵がうどんをより
クリーミーでマイルドな味にしてくれるようである。

土産としてうどんを家に送ってもらい4軒目の店を目指す。
この時点で並んでいたこともあって時刻は2時近くであった。
ということはぼちぼち店が閉まり始める時間である。

急がなくてはならない。4軒目は「ひやひやうどん」のある
冷たいうどんを振舞ってくれる店にした。楽しみだ。
私のテンションがあがるのに反比例して恰幅の彼の
バイオリズムはかなり最低のようである。
腹が相当きついらしい。もう無理といった感じで降参している。
しまいにゃ目を瞑り自分との戦いに入ったようだ。

一通に阻まれながらぐるぐると回りながら辿り着く
4軒目はスポーツクラブの駐車場を突っ切った先にある。
とんでもない立地場所であると驚きながらその駐車場に止めて
勢いよく車を飛び降りると、下車したのは3人だけである。
恰幅の彼の姿はない。降りた3人で訝しげにお互い顔を
見合わせていると、一瞬の間をおいてものすごい
呻き声がしたのである。

ここから先は非常に汚らしい表現を含むことになるので、
お食事中の方、またはこの手のものが苦手な方はすぐさまここを
読み飛ばすか、読むのを中止していただくようお願いしたい。


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第9章:快速マリンライナー

四国へ行く決意を静かに固めた私はこのネットカフェの
小さな一室で静かに眠ろうとしていたとき、
ある大きな問題に気がついたのであった。

このテカテカに光っている合成皮の椅子であるが
見た目立派である。座り心地も悪くはない。
じゃあ寝れるだろう、とお思いの方もいらっしゃると思う。
しかし良く考えてみて欲しい。車や電車、飛行機に乗って
仮眠をとるとき殆どの人がすることがある。
皆さん椅子を倒すはずだ。リクライニングさせるはずだ。

いや実はこの椅子ちゃんとリクライニングできるのである。
ここまで引っ張っておいて、できるのかよ!と
思っている方は本当に良き読者の方であらせられる。
問題はリクライニングした後にあるのだ。

リクライニングさせた位置、すなわち背凭れを傾けた状態で
固定できないのである。重心を背中に預けて凭れかかると
きちんと椅子の背凭れは角度を変えてくれるのだが、少しでも
重心を前に戻すと、ぐいーん!と元の位置の90度に
戻ってしまうのである。うまくすれば固定できるんじゃないかと
レバーを探してみたり、そーっと重心をかけてみたり、
試行錯誤するがグイグイと椅子は応えてくれるもののやっぱり
眠ろうとしたとき力が抜けてばいーん!と戻ってしまうのである。

仕方ないから今度は椅子を使わずに眠ろうとして床に
突っ伏してみるが、狭い、固い、痛いの不眠原因三拍子である。
おまけに隣のブースの人の足が少し見えてしまって至極
気になる上にこれでは変態としてしょっぴかれてしまう。
このときばかりは自分の背の高さを呪った。

行儀良く背筋を伸ばさせようとする椅子に腰掛け、
仕方なく高校のときの授業中に居眠りするための
最適な姿勢を思い出して机に突っ伏して寝ることにした。
結局まともに熟睡できたのは午前3時頃であったと思う。

まさか昨日と同じ時間に眠りにつくとは思ってはいなかった。
はっきりいって寝なさすぎである。昨日は旅の初日で興奮状態とも
あって電車内では一睡もしていなかった。つくづく自分のバカさ
加減に飽きれながら早朝5時にネットカフェを後にした。

大阪から一路山陽本線をひた走る。岡山に向かう途中、
姫路で接続するので下車して朝飯を買うことにした。

070811_0745~おさしみ鯛入りちくわ


8月11日、午前7時半。

明石鯛のことは聞いたことがあった。瀬戸内の海の幸は
ここ周辺の特産物である。そこでおさしみ鯛入りちくわである。
朝飯にこれはどうだろうと今この写真を見ると切に
考え込んでしまうが、もともとまともな思考状態ではないので
突っ込んでいたらキリがないので考えるのはやめておこう。
かなりボリュームがありモチモチとしておいしかった。

恰幅の彼は旅の前日に英気を養うために食べようとして
食べ損ねた、から揚げを毎度毎度いちいち皆に勧めてくる。
これで3回目くらいである。だいたいこの猛暑のなか
から揚げが無事であるはずがないというのはなんとなく
思っていたので誰も手を出さなかった。

しかし恰幅の彼はペロリと五個をあっさり平らげてしまった。
脱帽である。この男は決して大食漢ではないのだが腹が少しでも
減ると殆どなんでも食べることができるのがすごいところである。

腹を少し膨らませて、岡山駅に到着した一行は
瀬戸内を高速で渡る「快速マリンライナー」に乗り継ぐ。

070811_0959~マリンライナー操縦席

070811_1001~瀬戸内海


マリンライナーは美しき紺碧の瀬戸内海の上を颯爽と
駆け抜けていく。未だ足の踏み入れたことのない四国へ誘う
この電車の妙な魅力に取り付かれて、車窓風景を馬鹿の
一つ覚えのように携帯カメラに収めようとした。しかし鉄橋の柱に
阻まれて中々撮影は難しかった。

ミキサーの彼はこの旅をリアルタイムでブログ更新しているらしく
写真撮影に関しては私よりも倍以上のスピードでシャッターを
切っている。携帯でものすごい指の連打で何かを打っている
姿は流石電脳の神様である。

慌しく撮影しているうちにマリンライナーはあっさりと
瀬戸内海を駆け抜け四国上陸を果たした。
香川の田園風景もこれまた美しい。

KC290006_0811~香川県田園風景


日本も経済大国と謳われて久しいがまだまだ田舎は沢山ある。
「地方」の美しさと強さを実感する。田園風景をうっとりと
見つめていると、マリンライナーは高松駅ホームにすーっと
滑り込んでいった。

070811_1031~高松駅


8月11日、10時30分、高松駅到着である。
今日も太陽は眩しく高松駅を照らしていた。先ほどの田園風景と
打って変わって高松駅前は整備されていて非常に美しい。

070811_1032~高松駅前

070811_1032~高松駅前ビル


この旅を始めて気付いたことは大体の地方主要駅はどれもみな
綺麗な景観を保っているということである。新しく作られた、
あるいは改築された駅が多いからであろう。

メガネの彼にこの後どうするのか訊ねてみると、
レンタカーを手配してあるからそれで香川の
讃岐うどん屋巡りをするという、頼もしい答えが返ってきた。
真にデータ派は頼りになる。感謝するばかりである。

その前にうどんを制すためにタウン誌を忘れずに購入した。

070829_0120~香川タウン誌


「TJかがわ」と「麺通団のさぬきうどんのめぐり方」。
丁度良く、おあつらえ向きのタウン誌が見つかってよかった。
麺通団とはどうやらただのうどん好きの会合であるようだが
本当にうどんが好きで、愛して味わっているという印象が
伝わる良いガイド雑誌である。とりあえずこれがあれば
うどんを制覇することがより容易になることは間違いがなかった。

準備を整え、額に汗を滲ませながら足早にレンタカー屋へ向かう。
我々を出迎えた白いFF車のレンタカーはこれから白く太い麺を
めぐる贅沢な旅の友となる。

期待に胸を弾ませ後部座席に飛び乗る。運転は以前に香川を
走り回っているメガネの彼に任せる。先ほどのガイド雑誌を
片手に恰幅の彼が助手席でガイドを勤める。
そして車内では大きな声で喋ることもできるので
収録する状況としてもかなり恵まれている。
というわけでミキサーの彼は引き続き私と一緒の
後部座席でICレコーダーのマイクを均等に傾ける役割だ。
そして私は口うるさく喋って皆の気分を盛り上げることに徹する。

こうして電車から車に移動手段を変更して讃岐うどんを食い尽くす
挑戦が始まった。もう食えないというほど喰らってやる。
うどんを滝の如く飲み下してやる。という熱き思いを
胸に白い小振りの四輪車はガレージをゆっくりと
抜け出していったのであった。


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隼んver.2.1

Author:隼んver.2.1
性別:男
出身:北海道札幌市
現住所:神奈川県横浜市
血液型:不明(いい加減知りたい)
職業:小売・販売業
これまでの迷言:
おれ達は前を見ることしかできない。
好物:ラーメン(何味でもかまわんです。)

少年老い易く、学成り難し。
もう少年でもないので、
老いてゆかぬよう頑張ります。
おっさん老い難く、学成り易し。

リンクフリーでございます。


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